「残念というか…」家本元審判員が脇坂“一発退場”の判定に疑問「イエローを出していたら、VARが介入を躊躇する可能性があった」

2023年05月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

VAR介入でノーカード→レッドカードにジャッジ変更

家本元審判員がFC東京対川崎の判定に疑問を呈した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 レッドカードの判定は妥当だったのか。

 DAZNが5月16日、配信番組『Jリーグ ジャッジリプレイ』の最新回を公開。12日に行なわれたJ1第13節のFC東京対川崎(2-1)で起きた、川崎MF脇坂泰斗の一発退場を取り上げ、元国際審判員の家本政明氏が見解を語った。

 問題のシーンは49分。FC東京の左CKのこぼれ球に反応し、スライディングした川崎・脇坂の足裏が仲川輝人の左足に接触。主審はFC東京にFKを与えたが、ここでVARが介入し、オンフィールドレビューが行なわれた。

 この結果、主審はノーカードからレッドカードにジャッジ変更。脇坂が一発退場となった。
【動画】ノーカードからレッドにジャッジ変更。脇坂が退場となったシーン
 家本氏は、「主審も副審も、結構良いアングルにいる」と適切な立ち位置だったと説明。そしてカードを出さなかったレフェリーの判断に疑問を呈した。

「(主審は)なぜこれが懲戒罰だと感じなかったのか。(脇坂の)勢いとか足の出し方、それを見ると思いっきり(足裏が仲川に)入っている。少なくともイエローじゃなかったのかというのが、大きなハテナ。主審がイエローを出していたら、もしかするとVARが介入を躊躇する可能性があった」

 ただ、自身の見解としては「レッドカードの部類に入っているとは思いますが、僕は100パーセント、レッドカードとは思わない」とし、「接触しているところだけを見るとレッドカードになるんですが、もっと全体の流れを感じないといけない」と述べた。

 続けて、改めて主審が最初にイエローカードを出していれば、VAR介入はなかったかもしれないとの持論を展開。そのうえで、「だから僕が言いたいのは、VARどうこうより、現場でなぜこれが拾えなかったのかが残念というか、んーと思う」と首をかしげた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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