18歳で川崎の正CBに定着!U-20W杯に臨む高井幸大が語る充実ぶり!「今の自分には、すごく自信がある」

2023年05月10日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「前よりも、もっと『自分が、自分が』という気持ちになっていて…」

鳥栖戦の完封勝利に貢献した高井。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 川崎フロンターレは、ホーム開催のJ1第12節でサガン鳥栖と対戦。52分に脇坂泰斗が先制点を挙げると、最後まで相手にゴールを割らせず、1-0で勝利した。

 リーグ戦のホーム初勝利で3連勝、2試合連続完封となった試合で、18歳の高井幸大はセンターバックとしてフル出場。192センチの体躯を活かした対人守備や、センスあふれる縦パスなど、攻守に存在感を示した。

 川崎の下部組織で育った高井は、昨年2月に2種登録選手としてプロ契約。国内での公式戦出場はならなかったが、今季はルヴァンカップのグループステージ第3節の浦和戦でスタメン出場すると、J1第8節の名古屋戦でリーグ戦デビューを果たした。

 その後、故障者の影響もあり、センターバックの定位置を掴み、チームの全試合にフル出場。10代にして、川崎の守備の要となりつつある。

 充実のシーズンを送っている高井は、現状の自身をどのように捉えているのか。

「Jリーグで出られているので、今の自分には、すごく自信がある。前よりも、もっと『自分が、自分が』という気持ちになっていて、そこが今の自分の良いところだと思う」
 
 試合での経験を重ねて、「最初よりも試合に慣れた。試合の入り方は、今できているところがあるので、続けていきたい」と手応えを口にした。

 参考にしている選手を聞かれると、リバプールに所属するオランダ代表DFのフィルジル・ファン・ダイクの名を挙げ、「安定感があるというか、ドシッと構えているセンターバックは自分の目標でもある」と語った。

 そんな俊英を起用し続けている鬼木達監督からの信頼も厚い。

「彼は試合ごとに、こちらの求めていることも、どんどんやってくれている。対戦相手の特徴もしっかりと把握しながら、そのなかで自分の良さを出してくれていると思う」

 具体的には「ビルドアップが彼の特徴の一つ。相手を止める作業ができたり、矢印を変えられる」と分析。課題もあるとしつつ、「ここまで良いパフォーマンスを出してくれている」と"合格点"を与えた。

 8日には、20日にアルゼンチンで開幕するU-20ワールドカップの日本代表メンバーに選出された。川崎で躍動する高井が、世界の舞台でどのような輝きを見せるか、楽しみだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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