【クラブW杯】判断ミスを悔やむ広島の“大魔神”林。「勝てなかったことがすべて…」

2015年12月17日 小田智史(サッカーダイジェスト)

キャッチではなく、パンチングで逃れていれば失点はなかったかもしれない。

リーグ戦同様、最後方でチームを支えていただけに、72分の失点は林にとって悔しいものとなった。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 試合後のミックスゾーンに姿を現わした林卓人は、唇を噛み締め、悔しさを押し殺しながら静かに言葉を紡ぎ始めた。

【PHOTOハイライト】広島 0-1 リーベル

 12月16日、南米王者・リーベルとのクラブワールドカップ準決勝で、広島は0-1で惜敗。痛恨となった72分の失点は、林がFKのボールを弾き返せなかったことが起点になったものだった。

「僕が確実に処理していれば、失点は生まれなかった。自分のミスでゲームを落としたのは悔しい。なんの言い訳もありません」

 ゴールに向かって来るボールに対し、林はキャッチを試みた。しかし、「一歩待った」ことで飛び込んで来た相手選手との競り合いになり、こぼれ球をルーカス・アラリオに押し込まれてしまったのだ。パンチングで大きくクリアしていれば、失点は生まれていなかったかもしれない。「決定的なシーンはほとんど作られていないし、チャンスはウチのほうが多かった」(林)だけに、このシーンがフォーカスされてしまうのも致し方ないところだ。

次ページ「僕らは勝つことでしか満足できないチームになってきている」(林)

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