「半分、僕のゴール。OGじゃないと思う」浦和エース興梠慎三、ACL制覇も異議あり?決定機逸は「ミートし過ぎた(笑)」

2023年05月07日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「Jリーグタイトル。1番、今そこにレッズは飢えていると思う」

ACL制覇を果たし、満面の笑みを浮かべる興梠。充実ぶりを物語っている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[ACL決勝・第2レグ]浦和レッズ1-0アル・ヒラル/5月6日/埼玉スタジアム2002

 浦和レッズは本拠地・埼スタで、サウジアラビア王者のアル・ヒラルを1-0で撃破。第1レグの1-1と合わせ、2-1でアジア・チャンピオンズリーグ決勝を制し、見事に3度目の優勝を果たした。

 2019年大会では、決勝でアル・ヒラルに2戦合計0-3の完敗を喫しており、およそ4年越しのリベンジともなった。当時も今もエースとして君臨する興梠慎三は、「2019年に負けたことは、4年経っても1度も忘れたことはない。この日を待っていたのでリベンジできて良かった」と声を弾ませた。

「2019年の時も6万人近くサポーターが入ってくれてて、その人の分まで。会場に槙野(智章)もいて、阿部(勇樹)ちゃんもいた。その仲間たちは2019年に悔しい思いをしているので、その人たちの分までリベンジしたかった。本当に勝てて良かった」
【動画】「ミートし過ぎた(笑)」興梠がゴール前に飛び込んで合わせたビッグチャンス!
 前半には決定機があった。酒井宏樹からの鋭いクロスに右足で合わせたが、シュートはクロスバーを叩いた。

「決めたかった。ミートし過ぎたね(笑)。あれは左足で合わせていたら上にいくので……。高かったのでヘディングもできなかったし、右足のアウトサイドで下に叩きつけようと思ったんだけど……。上手くダフッてくれれば下にいったんだけど、かなりミートしたので上にいっちゃった」

 一方で、マリウス・ホイブラーテンのヘッドでの折り返しを相手がクリアし損ね、自陣ゴールに叩き込む格好になったため、記録上はオウンゴールの決勝点が生まれた場面では、もう少しでボールに触れそうなポジションを取っていた。

「届かなかった。多分僕が触ってたら入らなかったと思う。あれは半分、僕のゴールじゃない?(笑)。あれはオウンゴールじゃないと思うよ」

 今季はアジア王者としてシーズンを戦う。今後に向け、最後に意気込みを問われると、頼れる36歳のエースは力強くこう答えた。

「Jリーグタイトル。1番、今そこにレッズは飢えていると思う」

 アジアを制してなお、ハングリー精神の塊であるレッズは、貪欲に次の星を目ざす。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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