４月30日に行なわれるスコティッシュカップ準決勝は、レンジャーズにとって宿敵セルティックに何としても一矢報いたい一戦だ。

　今季のオールドファームはここまでセルティックの完勝だ。リーグ戦では４－０と大差がついた９月の１戦目を皮切りに、２戦目は２－２とドロー。今月の３回目の対戦も３－２とホームのセルティックが制した。リーグカップ決勝でも２－１と勝利し、連覇を遂げている。

　１度も白星を挙げられていないレンジャーズは、リベンジしたいと望んでいるだろう。そこに立ちはだかるのが、直近３回の対戦で５ゴールを挙げている古橋亨梧だ。

　セルティックOBのクリス・コモンズは、レンジャーズの守備陣に古橋を抑えることはできないとの見解を示している。『Daily Mail』紙のコラムで、コモンズは「（レンジャーズのマイケル・）ビール監督はハンプデン・パークでキョウゴ・フルハシ、彼の動きによる脅威という悪夢を見るだろう」と綴った。

「彼を止めるプランを見つけられるだろうか。このレンジャーズの守備には疑問がある。今季はここまでセルティックとの４試合で11失点。ビールがレンジャーズをより良いチームにした事実は疑いないが、就任してからのオールドファーム３試合でも相手を抑えるのに苦戦していた。アイブロックスで２失点、リーグカップ決勝でまた２失点、そして今月のセルティック・パークでの一戦で３失点だ」
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　一方でコモンズは、セルティックにもジョッタや旗手怜央、特に前者の戦列復帰が必要との考えだ。セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によれば、「ジョッタが戻ってこられるよう願う。週末は彼の不在が明確だった。火花となる特別な何かを与えてくれる選手だ」と記している。

「レオ・ハタテが大好きだ。中盤で彼がいない損失があったことも疑いない。どちらも準決勝に出られれば素晴らしい。ただ、ジョッタはサイドからセルティックにさらなる何かをもたらす」

　セルティックはリーグ戦で連覇をほぼ確実としている。だが、スコティッシュカップ準決勝は、国内３冠に向けて落とせない一戦だ。一方、レンジャーズにとっても、ライバルにその偉業をさせないために、やはり勝利が欠かせない。

　激戦が予想される大一番に、旗手は間に合うのか。古橋は再び宿敵を嘆かせるのか。注目が集まる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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