「キーパーによって蹴り方を変えます」
欧州カップ戦制覇なるか。菅原にとってもAZにとってもビッグチャンス到来だ。(C)Getty Images
現地4月20日に行なわれたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)の準々決勝第2レグで、AZ(オランダ)はアンデルレヒト(ベルギー)に2-0とリードしてレギュラータイムを終了。この時点で2試合合計2-2となり、勝負は延長戦にもつれ込んだがスコアは動かず、PK戦で雌雄を決することになった。
アンデルレヒトのGKはUECLのルドゴレツ(ブルガリア)戦で3本のPKをすべてストップした20歳のオランダ代表、バルト・フェルブルッヘン。その新進気鋭のPKキラーに対し、AZは4人全員が成功。一方、AZ&オーストラリア代表の守護神・マシュー・ライアンはヤン・ヴェルトンゲン主将と右SBキリアン・サルデラのPKをストップ。こうして4-2でAZがPK戦を制し、欧州カップ戦で18年ぶりとなるベスト4進出を決めた。
AZの右SB菅原由勢は2番手のキッカーだった。ペナルティースポットに向かった菅原に対し、フェルブルッヘンは何やら言ってきた。
「オランダ語が理解できないので、分からないおかげで『何言ってんだ』と。挑発されたみたいですけれど『まあ、いいや』って」
助走中、GKのタイミングを外すような動きをしながら、菅原は冷静なキックで役目を果たした。「キーパーによって蹴り方を変えます」と菅原。この日のフェルブルッヘンに関しては、あらかじめ分析をしていたとのこと。そして試合中にAZがCFヴァンゲリス・パブリディスのPK弾で先制し、PK戦では1番手のヨルディ・クラシーが決めており、菅原の頭に2本のデータが上書きされた。
「今日のPKを2回見て『蹴る前に動くな』と思った。相手はオランダ人のGKだったので『止めたいという意欲があるだろう』と考えましたし、止める気満々ですごく動いていたので、PK戦になったときに『キーパーをうまく見て蹴ろう』と思いました」
アンデルレヒトのGKはUECLのルドゴレツ(ブルガリア)戦で3本のPKをすべてストップした20歳のオランダ代表、バルト・フェルブルッヘン。その新進気鋭のPKキラーに対し、AZは4人全員が成功。一方、AZ&オーストラリア代表の守護神・マシュー・ライアンはヤン・ヴェルトンゲン主将と右SBキリアン・サルデラのPKをストップ。こうして4-2でAZがPK戦を制し、欧州カップ戦で18年ぶりとなるベスト4進出を決めた。
AZの右SB菅原由勢は2番手のキッカーだった。ペナルティースポットに向かった菅原に対し、フェルブルッヘンは何やら言ってきた。
「オランダ語が理解できないので、分からないおかげで『何言ってんだ』と。挑発されたみたいですけれど『まあ、いいや』って」
助走中、GKのタイミングを外すような動きをしながら、菅原は冷静なキックで役目を果たした。「キーパーによって蹴り方を変えます」と菅原。この日のフェルブルッヘンに関しては、あらかじめ分析をしていたとのこと。そして試合中にAZがCFヴァンゲリス・パブリディスのPK弾で先制し、PK戦では1番手のヨルディ・クラシーが決めており、菅原の頭に2本のデータが上書きされた。
「今日のPKを2回見て『蹴る前に動くな』と思った。相手はオランダ人のGKだったので『止めたいという意欲があるだろう』と考えましたし、止める気満々ですごく動いていたので、PK戦になったときに『キーパーをうまく見て蹴ろう』と思いました」
AZはPK戦の練習をしてなかったという。しかし日頃の試合形式の練習が引き分けに終わると、勝負をつけるためにPK戦を行なっていたという。
「PK戦になって『勝てる』と思ってました。(練習での)積み重ねがあったし、ホームだったので、もう決めるだけでした」
事前に決まっていたのは、『PK戦の第1キッカーはクラシ―主将』ということだけ。あとは「即興だったんじゃないですか」と菅原は振り返る。
「練習であまり僕はPKを外さないんです。そして僕はキックができる(ことをチームが知っている)ので、PKで信頼されている。だから、『俺に蹴らしてくれ。2番目に行くわ』という感じでした」
「PK戦になって『勝てる』と思ってました。(練習での)積み重ねがあったし、ホームだったので、もう決めるだけでした」
事前に決まっていたのは、『PK戦の第1キッカーはクラシ―主将』ということだけ。あとは「即興だったんじゃないですか」と菅原は振り返る。
「練習であまり僕はPKを外さないんです。そして僕はキックができる(ことをチームが知っている)ので、PKで信頼されている。だから、『俺に蹴らしてくれ。2番目に行くわ』という感じでした」