「中に入った時に…」シャドーに“復帰”の広島FW満田誠、ウイングバックの経験で活かされているのは?

2023年04月19日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「サポートだったり、自分がどういったポジションを取ればいいのか」

横浜FC戦ではシャドーでプレーした満田。写真:梅月智史

 サンフレッチェ広島は4月15日、ニッパツ三ツ沢球技場にて行なわれたJ1第8節の横浜FC戦で、3-0で快勝。49分に東俊希のヘディング弾で先制すると、73分にはオウンゴールで、76分にはドウグラス・ヴィエイラのボレーシュートで加点した。

 相手を圧倒してリーグ戦5連勝を飾った一戦で、満田誠は右のシャドーでスタメン出場。得点には絡めなかったが、周囲との効果的なコンビネーションや、強烈なシュートなどで、多くのチャンスを作り出した。

 さらに守備でも、持ち味の豊富な運動量を存分に発揮。終始、ハイプレスを行ない、相手ディフェンス陣に圧力をかけ続けた。

 攻守で質の高いプレーを披露した24歳のアタッカーは、試合後、引き締まった表情で横浜FC戦を、こう総括した。

「相手のペースで試合を運ばれて難しかったが、そのなかで失点することなく、後半に向かって先制点を取れたので。自分たちのペースで試合を運べた」

 得点やアシストの結果を残せなかった点については、「もっとゴールだったり、アシストだったり、最後の質をこだわっていければ。1-0のシーンで何回かクロスやセットプレーから、危ないシーンもあった。自分にも前半からチャンスがあったので、決めていれば、もうちょっと楽な試合になった」と反省した。
 
 自身の調子が良かったのでは、と訊かれても、手応えよりも課題を口にする。

「多くのチャンスを作れたなか、前半からチャンスがあったなかで、自分が決め切れなかったので…。前半で先制点を取れれば、もっと良いゲーム運びができた」

 今季、開幕当初はシャドーに入っていたが、3月3日に行なわれた3節の横浜F・マリノス戦(1-1)から、4月1日開催の6節・鹿島アントラーズ戦(2-1)までは、右ウイングバックとしてスタメン出場。その後、5日に行なわれたルヴァンカップのグループステージ第3節・ヴィッセル神戸戦からの公式戦3試合では、シャドーに"復帰"している。

 ウイングバックでの経験が、シャドーとしてどう活かされているのか。質問を受けた満田は、こう答えた。

「ポジショニング。中(シャドー)に入った時に、サイドの選手へのサポートだったり、自分がどういったポジションを取ればいいのか、と考えるようになったので、その面は良かった」

 リーグ戦6戦無敗で、首位のヴィッセル神戸と勝点2差の3位につけている広島。19日に行なわれるルヴァンカップのグループステージ第4節の神戸戦を経て、J1第9節ではホームでFC東京と相まみえる。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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