「こだわり過ぎずに…」秋田戦でアウェー初勝利を目ざす大宮、課題に対する相馬監督の考え。キャプテン富山貴光は決意を語る

2023年04月16日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「僕自身が決めてチームを勝たせないといけない」

ゴールへの意気込みを語った富山。写真:鈴木颯太朗

 大宮アルディージャは、4月12日のJ2第9節でザスパクサツ群馬に0-1で敗戦。本拠地のNACK5スタジアム大宮では、昨年8月以来の黒星となった。

 この試合で、大宮は内容的には優勢で、前半から相手を押し込む展開に持ち込んだ。ボール支配率で大きく上回り、チャンスを作り出す。

 15分にはキャプテンの富山貴光が放ったシュートがゴールポストを直撃。38分には、本職はボランチながらFW起用だった小島幹敏が、左足を振って枠を捉えた。

 それでも、前半は無得点に終わる。そして46分、平松宗に一瞬の隙を突かれて、ゴールを決められてしまう。その後も大宮はボールを握る展開で攻勢に出たが、群馬の持ち味である堅守の前に、決定機を作れなかった。

 なぜ、得点できなかったのか。試合後に取材に応じた相馬直樹監督は、こう分析する。

「攻撃でしっかりと前向きの状態を作り、相手の背中に入っていくところは出せていたと思う。そこで、いくつかチャンスもあった。ただ、本当に決定的かと言われれば、そこまで行けなかった部分も。それは、群馬さんの堅い部分もあったのかなと思っている」

 決定機が少なかった点については、「崩し切るまで求めてしまうと、"綺麗"になってきてしまう部分もあるので。そこらへんを含めて難しいところ」と述べる。
 
 そのなかで、いかに効果的な攻撃を構築するか。

「自分たちのボールを支配してというか、攻撃の機会をちゃんと持ちながら。そういう形を取って、チャンスを増やしたい。その分、迫力に欠けるのもあるかもしれない。ボール動かすところで、ゴール前に最後、人数が足りない状況もある。両方のバランスを良くしたい」

 そして、「どんな点でも点だから。こだわり過ぎずに取っていく、積み上げていきながら、少しでも自分たちの形になるように」と見据えた。

 現状に、生粋のFWはどう感じているのか。

 富山は、「最後の精度が足りなかった」と語る。そして、「得点の部分はFWが決めないといけない。僕自身が決めてチームを勝たせないといけない」と意気込む。

 課題の克服はなるか。大宮は16日、今季のアウェー初勝利を目ざしてブラウブリッツ秋田と相まみえる。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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