「自分はちょっと変わっているかも」常時長袖、短いソックス…独自路線を貫く汰木康也の“真髄”。英語は「全くダメ」でも…

2023年04月09日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

外国人選手と楽しそうにコミュニケーションを取っている場面が本当に多い

183センチの長身が魅力の汰木。こだわりは多々あるようだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 ヴィッセル神戸の背番号14、汰木康也。昨季まで神戸でチームメイトだった元スペイン代表のボージャン・クルキッチも「欧州でやれるポテンシャルを秘めている」と太鼓判を押す、気鋭のアタッカーだ。そんな注目の27歳は、強烈な個性でもインパクトを放っている。

 小中学校時代を共に過ごした幼馴染の筆者が、神戸のキーマンの脳内を探る今インタビューの第3回では、こだわりが詰まった独自のスタイルを掘り下げる。

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 183センチ、70キロ。長身が魅力の汰木の"スタイル"最大の特徴は、季節を問わず常時長袖を着ている点である。気になっているファンも多いようで、「汰木康也」と検索すれば、関連で「長袖」と出てくるほどだ。浦和レッズ時代に共闘し、兄貴分と慕う柏木陽介(FC岐阜)も長袖を好んで着用することで知られているが、影響を受けたわけではないようだ。

「身長が高くて手足が長くて、けっこう細身なので。半袖短パンだと、どうしてもガリガリに見られるのが嫌で。ユースかトップに上がってからか、それくらいの時に長袖があったから、そっちを選んでずっとそのままって感じです。ガリガリが目立って舐められるじゃないけど、それが始まりだと思います」
 
 もう1つ、こだわりを持って貫いているのが、ソックスの長さだ。膝まで覆う選手もいるなかで、比較的短いタイプのものを愛用している。

「言い表わすのが本当に難しいんですけど、膝周りが靴下で固められると、なんか足首のぐにゃぐにゃした感じがやりづらくて。感覚的に、スッキリさせているだけです」

 汰木を見ていると、外国人選手と楽しそうにコミュニケーションを取っている場面が本当に多い。「感性が合いますか?」と尋ねてみると、「自分でも分からないです。でもそうかもしれない」と笑みを浮かべながら、こんなエピソードを明かしてくれた。

「浦和の時も特に、マルティノス、キャスパー(・ユンカー)、(アレクサンダー・)ショルツ……。本当に仲が良くて。プライベートでも、喋れないけど、一緒にご飯に行ったり。今でもインスタとかでも、英語を検索、翻訳しながらキャスパーやショルツに連絡したりします。神戸に来てからはボージャンがすごく仲良くしてくれて。ボージャンとも今でも連絡を取っています」

【動画】汰木康也が大爆発!今季初ゴールの強烈ミドル&華麗なヒールをチェック

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