2~3年後、バイエルン・ファン待望の“ドイツ人CB”として台頭している可能性も
15~13位にランクインした(左から)ブッフマン、ヌドゥール、ブラーボ。(C)Getty Images
カタール・ワールドカップ制覇に多大な貢献を果たしたリオネル・メッシは、今年2月の『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ』で最優秀選手賞に輝いたように、いまなお当代屈指のタレントでありつづけている。ただ、その生けるレジェンドも今年5月で36歳だ。
いま、待ち望まれるのは「メッシ後の時代」をリードする新星の台頭だろう。そこで『ワールドサッカーダイジェスト』編集部では、その候補たりえる逸材50人のランキング化を試みた(すでに十分な実績を残しているキリアン・エムバペやアーリング・ハーランドなどは選外)。
今回は「次世代最強ランキング」の15位~11位を紹介しよう。
15位:タレク・ブッフマン
(バイエルンU-19/ドイツU-18代表/2005年2月28日生まれ)
ドイツ人DFの中でもっとも将来を嘱望されるひとり。アビチュア(大学入学資格を得るための)試験の準備に勤しむ学生でもあり、バイエルンのトップチームに完全に合流するのは23-24シーズンとなるだろう。いずれにしても、ブンデスリーガの盟主が大切に育む大器には違いない。
アウクスブルクの下部組織で育ち、バイエルンにやってきたのは19年夏。以降、U-17とU-19のブンデスリーガで揉まれているうちにリーダーシップが芽生え、最近は腕章をたくされるようになっている。身長188センチと堂々とした体躯もあり、よく耳にするのはボアテング(リヨン)と比較する声だ。
実際、試合を読む力、1対1の守備局面で際立つ頑強な体躯、そして広い視野を活かしたフィードなど、14年W杯優勝戦士を彷彿とさせる部分が少なくない。2~3年後、バイエルン・ファン待望の"ドイツ人CB"として台頭している可能性は十分だ。
14位:シェール・ヌドゥール
(ベンフィカB/イタリアU-20代表/2004年7月27日生まれ)
セネガル人の父とイタリア人の母の元、ブレシアに生まれ育ち、20年夏にアタランタのアカデミーからベンフィカに引き抜かれた大型セントラルMF。190センチ、84キロと18歳とは思えない大柄で重量級の体躯に、しなやかで力強い身のこなしと優れたダイナミズム、そして左右両足から長短の性格なパスを繰り出す安定したテクニックを備えている。
相手のプレッシャーに対してもフィジカルを活かしてボールをプロテクトし、左右どちらの足からもシンプルながら質の高いショートパス、そして高精度のロングパスを蹴り分ける。最も効果の高いプレーを選択するインテリジェンスと、一連の動作をきわめてスムーズにこなす優れたコーディネーションも長所のひとつだ。
「量も質も備えたインコントリスタ」として、きわめて高いレベルにあり、順調に成長すればプレミアリーグのようにさらに高いクオリティーが求められる舞台でも十分通用するだろう。
13位:イケル・ブラーボ
(R・マドリーB/スペインU-19代表/2005年1月13日生まれ)
スペイン期待の9番だ。最大の魅力は、ポジションを下げて組み立てに関与し、味方と連携して相手守備陣を崩すなど、単なるストライカーの枠に収まらないプレーの幅の広さにある。そしてオーバーヘッドを得意とするなど、得点パターンも多彩だ。
バルサのカンテラ出身だが、21年のラポルタ政権の発足を境に契約延長交渉が暗礁に乗り上げ、そのまま退団。同年夏にレバークーゼン・ユースに移籍し、今シーズンはレンタル先のR・マドリーBでプレーしている。
ソルダード、ネグレド、モラタ、マジョラルと近年、ファブリカ(マドリーのカンテラの愛称)育ちのFWは、いずれもトップチームに定着できずクラブを去っているが、イケル・ブラーボには先輩FWにはなかった多様性がある。
このままいけば、マドリーは買い取りオプション(約600万ユーロ)を行使するだろう。エースのベンゼマがキャリアの晩年を迎える中、待望の後釜候補が出現した。
(ベンフィカB/イタリアU-20代表/2004年7月27日生まれ)
セネガル人の父とイタリア人の母の元、ブレシアに生まれ育ち、20年夏にアタランタのアカデミーからベンフィカに引き抜かれた大型セントラルMF。190センチ、84キロと18歳とは思えない大柄で重量級の体躯に、しなやかで力強い身のこなしと優れたダイナミズム、そして左右両足から長短の性格なパスを繰り出す安定したテクニックを備えている。
相手のプレッシャーに対してもフィジカルを活かしてボールをプロテクトし、左右どちらの足からもシンプルながら質の高いショートパス、そして高精度のロングパスを蹴り分ける。最も効果の高いプレーを選択するインテリジェンスと、一連の動作をきわめてスムーズにこなす優れたコーディネーションも長所のひとつだ。
「量も質も備えたインコントリスタ」として、きわめて高いレベルにあり、順調に成長すればプレミアリーグのようにさらに高いクオリティーが求められる舞台でも十分通用するだろう。
13位:イケル・ブラーボ
(R・マドリーB/スペインU-19代表/2005年1月13日生まれ)
スペイン期待の9番だ。最大の魅力は、ポジションを下げて組み立てに関与し、味方と連携して相手守備陣を崩すなど、単なるストライカーの枠に収まらないプレーの幅の広さにある。そしてオーバーヘッドを得意とするなど、得点パターンも多彩だ。
バルサのカンテラ出身だが、21年のラポルタ政権の発足を境に契約延長交渉が暗礁に乗り上げ、そのまま退団。同年夏にレバークーゼン・ユースに移籍し、今シーズンはレンタル先のR・マドリーBでプレーしている。
ソルダード、ネグレド、モラタ、マジョラルと近年、ファブリカ(マドリーのカンテラの愛称)育ちのFWは、いずれもトップチームに定着できずクラブを去っているが、イケル・ブラーボには先輩FWにはなかった多様性がある。
このままいけば、マドリーは買い取りオプション(約600万ユーロ)を行使するだろう。エースのベンゼマがキャリアの晩年を迎える中、待望の後釜候補が出現した。