【J1昇格プレーオフ展望】決勝|福岡×C大阪|勢いでは福岡が上。勝利が絶対条件のC大阪はゴールへの意識を高めたい。

2015年12月06日 サッカーダイジェスト編集部

福岡――守から攻への素早い切り替えのカウンターで沈めたい。

出場停止=なし

J1昇格プレーオフ決勝
アビスパ福岡 セレッソ大阪
12月6日/15:35/ヤンマースタジアム長居
 
アビスパ福岡
リーグ成績:3位 勝点82 24勝10分8敗 63得点・37失点

【担当記者の視点】
 福岡は今季最も良い状態でプレーオフ決勝戦を迎える。残念ながら、チーム最多得点を記録した鈴木惇は、怪我のために決勝戦には間に合わなかったが、代役を務める中原秀人が完全に穴を埋めており、チームのパフォーマンスに影響はない。また、短い時間ながら準決勝で復帰した金森のコンディションも上々。先発で出るにせよ、スーパーサブとして出るにせよ、C大阪の守備網を切り裂くことが期待されている。
 
 そしてなによりも、精神的な安定感が際立つ。選手たちが口にするのは「いつも通り」。史上最強の3位と呼ばれる成績を自信にして、それでいて、チャレンジャーの気持ちを忘れず、相手をリスペクトして、いつも謙虚に戦う。
 
 試合の結果がなにをもたらすのかに惑わされることなく、ただ純粋に目の前の試合の勝利だけを求めて戦ってきた。その態度はプレーオフでも変わらないどころか、さらに研ぎ澄まされているように見える。
 
 試合は、個の能力に勝るC大阪に、組織力に勝る福岡がどう戦うかという図式になることが予想される。ボール支配率ではC大阪が上回ると思われるが、「守」から「攻」への切り替えの速いカウンターを仕掛けることができれば、福岡に勝機が訪れる。また、リーグ戦で30得点を記録したセットプレーも大きな武器。ほとんどの得点の起点になっているウェリントンの存在も鍵を握っている。
 
 ただし、点の取り合いは福岡の臨むところではない。粘り強く戦いながら、チャンスを確実に活かす。福岡に求められるのは、そうした戦い方。それが「いつも通り」の福岡だからだ。
 

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