町田がクラブ史上初の6連勝! 黒田監督が試合前、選手たちに強調したのは?「人間なので必ずどこかに緩みが出る」

2023年04月02日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「守備の強度、我々の定義を振り返ってそこをもう一回やっていこう」

町田を率いる黒田監督。クラブ史上初の6連勝に導いた。写真:鈴木颯太朗

[J2第7節] 町田1-0藤枝/4月2日/町田GIONスタジアム
 
 FC町田ゼルビアは4月2日、J2第7節で藤枝MYFCと対戦し、1-0の勝利。J2リーグでクラブ史上初の6連勝を飾った。

 開始5分に幸先よく先制。翁長聖のペナルティエリア内への浮き球のパスに競り勝ったエリキが頭で落とすと、これをミッチェル・デュークが右足でゴールに押し込んだ。

 その後はボールを保持する攻撃的スタイルの藤枝に押し込まれる展開が続くも、2トップ以外の8人がゴール前にブロックを敷き、粘り強く守る。逆に攻撃では、カウンターから、前線のM・デュークとエリキを起点に何度もチャンスを創出した。

 結局、このまま最後までリードを守り切った町田、が盤石な試合運びで勝点3を手にした。
 
 黒田剛監督は「クラブ史上初の6連勝がかかったゲームでしたけど、簡単に達成できる記録ではないのは承知のうえで、選手たちにも言い伝えていた」と試合前のミーティングで選手たちに伝えた言葉を明かした。

「ここまで無敗で来ていて、失点も1しかしていないので、人間なので必ずどこかに緩みが出たり、またはそれがおろそかになったり、何かを省略したり、いろんなものが出てくるのがチームだったり、人間の思考。そこをもう一回、最初に戻そうということで、キャップから積み上げた守備というところにもう一度、着目してやってきた。

 それから積み上げていかないとなんの意味もないので、『守備の強度、我々の定義を振り返ってそこをもう一回やっていこう、点は必ず取れる』とロッカールームでも話をして、彼らを送り出しました」

 ここまで連勝を重ねてきただけに、選手たちに気の緩みがないよう、改めて試合前に釘を刺した黒田監督。そうした、選手の精神面への細かな配慮が、チームの好調維持へとつながっているのだろう。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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