「どうしていいか分からなかった」スコアレスドローに浮かない表情の小林悠。自陣から繋ごうとするあまり陥った“悪循環”

2023年03月26日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「僕にボールが入るときに周りにサポートがいない」

今季、公式戦初先発を飾った小林(右)。写真:滝川敏之

[ルヴァン杯・第2節] 川崎0-0湘南/3月26日/等々力陸上競技場

 試合後、記者陣の前に現れた小林悠はどこか浮かない表情だった。

 川崎は3月26日、ルヴァンカップのグループステージ第2節で湘南ベルマーレと対戦し、スコアレスドロー。アタッキングサードでの流れるようなワンタッチパスでのつなぎから、フィニッシュに持ち込む場面もあったが、チャンスを決め切れず。公式戦5試合勝利なしとなった。

 今季、初先発となった小林も序盤から前線で動き出しを繰り返し、パスを要求。しかし、なかなか良い形から1トップにボールが入らなかった。小林は「前半からちょっと、どうしていいか分からなかった」とし、丁寧に自陣から繋ごうとするあまり、"悪循環"に陥っていると分析した。
 
「自陣からビルドアップする時、中盤の選手は受けに行こうとして下がる。でも中盤が受けようとする分、僕との距離が遠くなってしまう。僕にボールが入るときに周りにサポートがいないから、後ろが蹴りづらかったりとか、そういう悪循環に陥っているとプレーしていて感じました」

 ただ、「得点を取るチャンスはあったので、そういうところを決めていれば、また違った展開になっていたと思う。今日も決め切れなかったので、まずそこかなと思います」とまずは決定力不足の改善が急務だと語った。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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