ボールに触れずとも相手の脅威となった上田綺世。「徹底している」動きでウルグアイ戦の同点弾をお膳立て

2023年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファーストポストにセンターフォワードが動かないと」

後半からの出場で、決定機に絡んだ上田。写真:サッカーダイジェスト/JMPA代表撮影

[キリンチャレンジカップ]日本 1-1 ウルグアイ/3月24日/国立競技場

 日本代表は3月24日、キリンチャレンジカップでウルグアイ代表と対戦。第二次森保ジャパンの初陣は、38分に1失点するが、75分の西村拓真のゴールで追いつき1-1で引き分けた。

 白星スタートとはならなかったが、瀬古歩夢や菅原由勢らがA代表で初先発を飾り、南米の強豪相手にボールを握る主体的な攻撃の片鱗を見せるなどポジティブな要素も少なくなかった。

 ベンチスタートとはなったが、61分に浅野拓磨に代わってピッチに登場した上田綺世もポジティブな面をみせた1人だ。

 上田は「前半から両チームが高い強度でプレーしていた。(日本は)主体的なサッカーをしようというコンセプトがあった。前半からいろいろとトライして、相手も多少間延びしていた。かなり嫌がっていた部分もあって、少しバラバラなプレッシャーのかけ方になっていた」とウルグアイを冷静に分析。登場直後から相手の最終ラインの背後を取る動きなどで前線を活性化した。
 
 特に、同時に投入された伊東純也とのコンビネーションは上々で、65分にPK判定(オンフィールドレビューでその後取り消しに)となるシーンを作れば、75分には同点弾にも関与した。右サイドで持ち上がった伊東の動きに合わせて、ニアサイドに走り込み、相手の最終ラインにスペースを作り出して、西村のゴールをお膳立てしている。

 上田は囮となる動きについては「僕がセンターフォワードをやっている時は、適切なタイミングでニアに走り込むのを狙っている。ファーストポストにセンターフォワードが動かないと、あそこ(バイタルエリア)は空かない。(ニアサイドで勝負するのは)自分のなかで徹底している」と明かした。

 スペースメイクに加え、ポストワークにも秀でるなど、より万能なストライカーへと成長する上田。3月28日のコロンビア戦で、もうひとつの武器でもある豪快なショットを披露できるか。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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