【J1昇格プレーオフ展望】準決勝|福岡-長崎|今季対戦は2試合ともスコアレス。堅守をこじ開けるのはどちらだ

2015年11月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

福岡――あらゆる面で今季最高の状態!

出場停止=なし

J1昇格プレーオフ 準決勝
アビスパ福岡-V・ファーレン長崎
11月29日(日)/15:30/レベルファイブスタジアム

アビスパ福岡
リーグ成績:3位 勝点82 24勝10分8敗 63得点・37失点

【担当記者の視点】
 プレーオフに向けて練習を再開したチームに自動昇格を逃した無念さは少しも感じられない。12戦負けなしの8連勝、そして開幕前に掲げていた勝点77を上回る82を獲得した自信を胸に、プレーオフで自分たちの力を証明するという空気が強く感じられる。

 準決勝の相手・長崎との今季対戦は2試合ともスコアレスドロー。互いに守備から入り、相手の隙を鋭く突く似た者同士の戦いは、今回も手堅い我慢比べのような展開になることが予想される。高い緊張感を伴う膠着状態が続くなか、どちらが、どこで1点を取りに行くのか。采配も含め、見応えのある試合になることは間違いない。

 そんななかで、金森健志の復帰は福岡にとっての好材料。怪我で戦列を離れた鈴木惇の穴を埋めて余りある活躍を見せる中原秀人の好調も心強い。そして、なによりも大きいのが前線の基準点となるウェリントンの存在。リーグ戦では長崎との2戦目に途中出場しているが、あの時とはまったく状態が違う。メンタル、フィジカル面も含めて、福岡は今季最高と言える状態でプレーオフ準決勝に臨む。

 過去を振り返れば、リーグ戦3位のチームがプレーオフを勝ち上がった例はない。しかし、自分たちの立場を守るのではなく、常にチャレンジャーとして戦う福岡にとって、それは無縁の出来事のように思える。

 最大のポイントは、選手たちが口々に話すように、「いつもと同じように戦う」ことができるかどうか。リーグ戦で見せて来たメンタル面での安定感を発揮できれば、次のステージへの扉が開くはずだ。

次ページ長崎――福岡にはないポイントは経験。2年前の雪辱を果たすのは今だ。

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