セリエAで首位を独走し、チャンピオンズリーグでもベスト８進出に近づいている。開幕前の予想を裏切り、ナポリは最高のシーズンを過ごしているところだ。

　ナポリは主将だったロレンツォ・インシーニェや通算最多得点保持者のドリース・メルテンス、守備の大黒柱だったカリドゥ・クリバリが退団。ベテランたちが去ったことで、ルチャーノ・スパレッティ監督は難しいチームマネジメントを迫られるとも言われていた。

　だが、ふたを開けてみれば、ナポリは前述のように絶好調だ。この躍進を支えているのが、クビチャ・クバラツヘリアとキム・ミンジェ。大ブレイクした攻守の新戦力である。

　OBのパオロ・カンナバーロは、同じDFの韓国代表を高く評価しているようだ。ナポリ専門サイト『CALCIO NAPOLI 1926』によると、中国時代からキムを知る元キャプテンは、「韓国のDF学校は最高だ。コンセプトがイタリアのDFにとても近い。試合全体で集中している」と賛辞を寄せた。

「私と（兄の）ファビオが中国で指揮していたとき、彼は北京のチームに行ったんだ。当時はもう少しリラックスしていたかな。トルコで欧州サッカーをより理解し、今は見てのとおりの強い選手だ」
 

　カンナバーロは「何も恐れず、注意力が非常に高い」とキムへの称賛を続けている。

「一般論として、うまいよりも集中しているディフェンダーを使うほうが良い。そして韓国の選手はフィジカル面でも強いんだ。中国でもキムはかなり騒がれていた。少し前からすでに話題になっていたんだよ」

　キムを擁するナポリ守備陣はリーグ最少失点を誇っている。鎌田大地が所属するフランクフルトとのチャンピオンズリーグのラウンドオブ16第１レグもクリーンシートだった。アジアからトルコ経由で５大リーグにたどり着いた韓国代表は、ワールドクラスへの飛躍を遂げつつある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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