【JリーグCS展望】決勝は広島vsG大阪――直近のG大阪戦でも得点を挙げた上り調子の清水がキーマンになるか

2015年11月28日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

CSのような短期決戦では、ラッキーボーイの存在は心強い。

11月28日に行なわれる準決勝は1回戦制。12月2日・5日の決勝はホーム&アウェー方式を採用する。

 ホーム&アウェー方式で行なわれる決勝は年間1位の広島が優位に映る。第2ステージ終盤の勢い、シーズンを通しての安定感がその根拠で、浦和やG大阪より日程的に恵まれている点も大きい。

 さらに見逃せないのは、この終盤戦に調子を上げてきた清水の存在だ。第2ステージの13節から5試合続けて先発起用されたウイングバックは、15節の甲府戦と16節のG大阪戦で貴重な追加点を決めるなど、チームに確かな勢いをもたらしている。

 こうしたラッキーボーイ的存在は、CSのような短期決戦を戦ううえで非常に心強い。

 もっとも、過去のCSを振り返れば、第1戦を制したチームが絶対的に有利というデータもある。したがって、アウェーで第1戦を戦う広島にも不安要素がないわけではない。仮に広島が敵地で先制されて勢いを失えば、下剋上の可能性は一気に膨らむだろう。


〈チャンピオンシップの大会方式〉
【準決勝】
90分間で勝敗が決しない場合は、30分間の延長戦を実施。それでも勝敗が決しない場合は、PK戦で決定。

【決勝】
2試合終了時点で勝利数が多いチームが優勝。勝利数が同じ場合は、次の順によって決定。
①2試合の得失点差
②2試合におけるアウェーゴール数
③第2戦終了時に30分間の延長戦 ※延長戦ではアウェーゴールルールは適用されない
④PK方式 ※各チーム5人ずつ。勝敗が決しない場合、6人目以降はひ1人ずつ勝敗が決定するまで

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