【U-22日本代表】湘南と1-1のドロー。土壇場に鈴木武蔵のゴールで追いつくが、来年1月のリオ五輪最終予選へ大きな不安を残す

2015年11月26日 本田健介(サッカーダイジェスト)

湘南にペースを握られ、課題の残る結果に

終盤に同点ゴールを決めた鈴木(9番)。ドローには持ち込んだものの、U-22日本代表の戦いぶりには不安がつきまとう。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 U-22日本代表は神奈川キャンプ最終日となる11月26日、J1湘南と45分×2本(交代自由)の練習試合を行なった。

【写真】練習試合|U-22日本代表 1-1 湘南
 
 1本目には遠藤、大島、岩波らが先発出場。4分には右から中島が切れ込みシュートを放ち、5分には野津田が右から強烈な一発を狙うなど、積極的な立ち上がりを見せる。
 
 しかし、その後はこの日、4-2-3-1で臨んだ湘南にリズムを掴まれる。特に左サイドから崩され、28分にはクリアボールを菊地にミドルで決められ先制点を許す。直後にはオナイウがポスト直撃のシュートを見舞うが、29分には永木にあわやのFKを放たれる。だが、これは櫛引がファインセーブで防いだ。
 
 追加点を許さなかった日本は前線のオナイウと中島の連係を活かし反撃を試みる。34分にはオナイウのパスを受けた、中島がGKと1対1のチャンスを迎えるが、惜しくもセーブされた。37分には中島のクロスから、野津田の落としを遠藤がミドルで狙うがバーの上に外れた。
 
 1本目はこのまま0-1で終了。日本は同点に追い付けないまま2本目へ折り返した。
 
 2本目は室谷、植田、野津田に代わり伊東幸、奈良、原川が出場。ボランチは遠藤と原川のコンビとなり、中島が左サイドに回り、トップ下に大島が入った。ただ2本目も湘南ペースは変わらず。
 
 日本は57分にはオナイウ、矢島を下げ、鎌田、伊東純を投入。鎌田は1トップ、伊東純は2列目の右に入った。
 
 すると、58分に鎌田がスルーパスに抜け出すがシュートは打ち切れず。その直後、日本は牲川、佐藤、川辺をピッチに送り出し4-3-3にシステムを変更。
 
 63分には鎌田の浮き球のパスを中島が受けるがシュートはDFにブロックされた。
 
 その後、日本は高橋、秋野を投入し、攻勢をかける。76分には鎌田のパスから伊東純が右サイドを突破するが、シュートはポストに弾かれた。82分には伊東純がGKと競ったこぼれ球を川辺が狙うがDFにブロックされ、84分の中島のシュートもGKに阻まれた。
 
 それでも85分にピッチに立った鈴木が強烈なミドルを決め、同点に追い付く。試合はそのまま1-1で終了。土壇場でドローに持ち込んだが、来年1月に控えるリオ五輪最終予選へ大きな不安を残す結果となった。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事