ミスを繰り返してはつけ入る隙を与え、失点を重ねた。
シーズン終盤は3バックの一角でプレーした喜山。ユーティリティ性に加え、テクニックと走力、闘争心も示した。 (C)SOCCER DIGEST
J1第2ステージは広島が優勝。年間勝点でも広島が浦和を抑えて頂点に立ちレギュラーシーズンは幕を閉じた。今季の34試合をJ1全18チームはいかに戦ったのか? 各チーム担当記者が、11月22日で今季最終戦を迎えた2015シーズンを振り返り総括する。
――◆――◆――
松本山雅FC
年間成績:16位 勝点:28 7勝7分20敗 30得点・54失点
第1ステージ成績:15位 勝点:15 4勝3分10敗 17得点・26失点
第2ステージ成績:15位 勝点:13 3勝4分10敗 13得点・28失点
【2015シーズンの出来を点数で表わすと?】
30点
開幕戦で名古屋と3-3の打ち合いを演じ、3節・清水戦で早くもJ1初勝利。10節・甲府戦からは3戦無敗(2勝1分)と、下位に低迷しながらも、第1ステージでは希望を見出せる戦いぶりも披露していたが、勢いはここまでだった。
5月の横浜戦に敗れると、第2ステージをまたいで7連敗。7月の川崎戦からは8戦勝ちなしで、首の皮一枚つながった16節・神戸戦で逆転負けを喫し、最終節を待たずしてJ2降格が決まった。
走力を武器に、攻守にアグレッシブなサッカーは貫いた。だが、一つひとつのプレー精度が低く、単純なミスを繰り返しては相手につけ入る隙を与え、失点を重ねた。
ボールホルダーに厳しくいくが、不用意にスペースを空けてピンチを招く。リードした状態でのゲーム運びにも難があった。シーズン途中に工藤、安藤、キム・ボギョン、ウィリアンら即戦力を補強も、個の力を組織力に昇華できないまま、思うように勝点は伸びなかった。
力のなさを痛感した一年だったが、チームがひと回り成長するためには、必要な経験だったのかもしれない。この悔しさを次にどう活かすか。続投が決まった反町監督の手腕に期待したい。
【今季のチームMVPは?】
喜山康平(MF)
当初はボランチが主戦場だったが、シーズン終盤は3バックの一角でプレー。慣れないポジションでも無難にこなすユーティリティ性に加え、テクニックと走力、闘争心も兼備。指揮官から重用されたレフティは、平均採点は決して高くなかったが、主に左サイドで存在感を放ち、攻守両面でチームを支えていた。
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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松本山雅FC
年間成績:16位 勝点:28 7勝7分20敗 30得点・54失点
第1ステージ成績:15位 勝点:15 4勝3分10敗 17得点・26失点
第2ステージ成績:15位 勝点:13 3勝4分10敗 13得点・28失点
【2015シーズンの出来を点数で表わすと?】
30点
開幕戦で名古屋と3-3の打ち合いを演じ、3節・清水戦で早くもJ1初勝利。10節・甲府戦からは3戦無敗(2勝1分)と、下位に低迷しながらも、第1ステージでは希望を見出せる戦いぶりも披露していたが、勢いはここまでだった。
5月の横浜戦に敗れると、第2ステージをまたいで7連敗。7月の川崎戦からは8戦勝ちなしで、首の皮一枚つながった16節・神戸戦で逆転負けを喫し、最終節を待たずしてJ2降格が決まった。
走力を武器に、攻守にアグレッシブなサッカーは貫いた。だが、一つひとつのプレー精度が低く、単純なミスを繰り返しては相手につけ入る隙を与え、失点を重ねた。
ボールホルダーに厳しくいくが、不用意にスペースを空けてピンチを招く。リードした状態でのゲーム運びにも難があった。シーズン途中に工藤、安藤、キム・ボギョン、ウィリアンら即戦力を補強も、個の力を組織力に昇華できないまま、思うように勝点は伸びなかった。
力のなさを痛感した一年だったが、チームがひと回り成長するためには、必要な経験だったのかもしれない。この悔しさを次にどう活かすか。続投が決まった反町監督の手腕に期待したい。
【今季のチームMVPは?】
喜山康平(MF)
当初はボランチが主戦場だったが、シーズン終盤は3バックの一角でプレー。慣れないポジションでも無難にこなすユーティリティ性に加え、テクニックと走力、闘争心も兼備。指揮官から重用されたレフティは、平均採点は決して高くなかったが、主に左サイドで存在感を放ち、攻守両面でチームを支えていた。
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)