【U-22日本代表】ゴールに飢える19歳。新機軸“1トップ・鎌田”の爆発に期待

2015年11月25日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「最後の部分にこだわっていきたい」

寒空の下で行なわれた25日のトレーニングでは、1トップでプレーした鎌田。湘南との練習試合ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか期待は高まる。(C)SOCCER DIGEST

 先日取材したJリーグ第2ステージの最終節・FC東京対鳥栖戦の試合後、鎌田の顔に笑顔はなかった。
 
 勝てばチャンピオンシップへ出場できるFC東京を相手に0-0のドロー。「プランどおりにできた」(水沼)と、鳥栖はカウンターから多くのチャンスを作るなど一定の手応えを得られる内容だった。しかし、鎌田の頭は終盤に迎えたGKとの1対1を外した悔しさで一杯だったのだろう。
 
「最後に仕留めるという部分を指示されて(途中出場したが)、チャンスを決め切れなかった。そこが決められるようにならないとダメ。僕のポジション(トップ下)では、ゴールを取るのが一番大事。(シーズンを通して)3点しか取れておらず、みんなに迷惑をかけていると思う。自分の実力不足を感じる」
 
 反省の弁を語る表情は最後まで晴れなかった。
 
 ゴールを決めるのが一番大事――、これは常々、鎌田が語っている言葉だ。11月23日から行なわれているU-22代表の神奈川キャンプでもその姿勢は変えない。26日の湘南との練習試合に向けては「(最近の鳥栖ではチャンスを)決め切れていないのが課題なので、そこは修正しないとダメだなと思う。チャンスは作れるはずなので、自分が仕留め切れるか、最後の部分にこだわってやっていきたい」と語る。
 
 25日のゲーム形式のトレーニングでは最前線に入ってプレー。トップ下を務める中島翔哉らとの連係を確認した。湘南戦では"1トップ・鎌田"の姿が見られるかもしれない。
 
 その点に関しては「(トレーニングでは)コートが狭かったので試合とは違うと思うが、(中島を含め)周りは上手い選手が多いので、試合になってもやりやすいと思う。1トップでもそんなに前に張るわけではないし、好きなように動いたり、潰れたり、そういうプレーもやっていきたい」と意気込みを口にする。
 
 FWに入ることで今まで以上にチャンスは増えるはずだ。ゴールに飢える上昇志向の塊は、果たして湘南戦で結果を残すことができるのか。Jリーグで溜まったうっぷんを、大きく爆発させる姿に期待したい。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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