「Jリーグではやりづらい」「無理に決まっている」闘莉王が浦和のハイプレス戦術をバッサリ!古巣の進むべき道とは?

2023年02月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「全部前から行けるサッカーは、グアルディオラしかできない」

スコルジャ新監督(写真)の下でも、前任者が展開したサッカーの継承を闘莉王氏は主張する。(C)SOCCER DIGEST

 元日本代表DFの田中マルクス闘莉王氏が自身のYouTubeチャンネルで、古巣の浦和レッズがとるべき戦術について見解を述べた。

 闘莉王氏は、浦和のマチェイ・スコルジャ新監督について「どういう監督か、まだよく分からない。ものすごくハマるかもしれない」としつつ、新指揮官が4度制したポーランドリーグに関しては「失礼かもしれないが、ポーランドのチームをひとつも分からない」と正直に明かした。

 また、リカルド・ロドリゲス前監督が志向したのが、浦和を2012年から17年途中まで指揮したペトロヴィッチ監督(現・北海道コンサドーレ札幌)と「ちょっと似たサッカー」だと分析。「違うサッカーに変えるのは、なかなか選手たちは理解しづらい」と警鐘を鳴らす。

 そして、日本代表の森保一監督がサンフレッチェ広島時代に、前任者のペトロヴィッチ監督から引き継ぎ、守備を整備して3度のJ1制覇を成し遂げたのを引き合いに出し、浦和も、ロドリゲス前監督の良さを継承しながらディフェンスの強化をすべきと主張する。
 
 ただ、スコルジャ監督の下で浦和は、キャンプ中に沖縄SVと対戦したトレーニングマッチ(5-1)や、J1開幕節のFC東京戦(0-2)では、ハイプレスサッカーを展開した。

 闘莉王氏は、ハイプレス戦術について「Jリーグではやりづらい。Jリーグのことを分かっていない。(ディフェンスラインの)裏に(抜けられるような)速い選手がいたら、なかなかはめられない」と否定的だ。

「ボールを持たれた時に、どういう守備をするかを考えていかないと。全部前から行けるサッカーは、(ジョゼップ・)グアルディオラしかできない」と指摘。日本特有の夏の暑さにも触れて、「無理に決まっている」と断言した。

 黒星スタートとなった浦和は次節、25日に敵地で前年王者の横浜F・マリノスと相まみえる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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