「いまだに理解できない」久保建英、FIFA規則の影響で強いられたバルサ退団を回想。「まだ12~13歳の少年、大きな影響を与えた」

2023年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「これ以上は言わないけど…」

2013年に日本で開催されたU-12の国際大会では、バルセロナの優勝に貢献した久保。(C) SOCCER DIGEST

 レアル・ソシエダの久保建英が現地ラジオ局『Radio Euskadi』の番組「Kirol Gaua」のインタビューで、FIFAルールについて言及した。スペインメディア『El Desmarqu』のギプスコア版が伝えている。

 スペインの超名門バルセロナのカンテラ(下部組織)に所属していた久保は、18歳未満の外国人選手の補強・登録を禁じたFIFAのルールに抵触したとするバルサへの制裁によりって公式戦に出場できなくなり、13歳の時に日本に戻らざるをえなくなった。

「あなたは非常に若くしてバルセロナに到着しましたが、FIFAの規則によりそこに留まることができませんでしたね」と質問を受けた21歳は、こう回答している。

「僕はサッカーをし、ただ自分が一番好きなことをするためにやってきた小さな少年だったので、それは大きな影響を与えた」
 
 日本代表MFは「当時、僕は学校、クラスメイト、友達ととても快適に過ごしていた。12~13歳の子どもにとって、すでに自分が確立され、家族と一緒にいるような感じになっていた状況で、再び国を変えるのはとても難しい」と続け、こう主張している。

「テニスなど他のスポーツでは、アメリカに行って練習したいと思えばできるけど、サッカーではできないというのがいまだに理解できない」

 久保は、この質問を「これは僕がどうこうできる問題ではないので、これ以上は言わないけど、僕に大きな影響を与えたというのは事実だよ」と締めくくっている。

 思わぬ挫折を味わいながらも、日本に帰国した"至宝"は、加入したFC東京の下部組織からトップに昇格。18歳となった2019年6月に、バルサのライバルであるレアル・マドリーと驚きの契約を交わしたのだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】少年時代の久保、現バルサのエリク・ガルシア&アンス・ファティを写した貴重な写真

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