【J1採点&寸評】川崎×仙台|決勝ゴールの大久保が文句なしのMOM。仙台は攻撃陣が最後まで沈黙

2015年11月22日

守備陣が一定の安定感を保った川崎。精度を欠いた中野はチーム最低点に。

【警告】川崎=大久保(85分) 仙台=鎌田(40分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】大久保嘉人(川崎)

【チーム採点・寸評】
川崎 6
90分を通じて攻め続けたが、ゴール前の精度はいまひとつ。ただ、ビルドアップ自体は一定の安定感を保った。最終ラインも落ち着いて対応し、仙台の攻撃をシャットアウト。攻守全体を見れば、やや物足りなさを残したものの、まずますの内容で最終節を終えた。
 
仙台 5
チャンスは作り出したものの、シュート5本と攻撃の迫力が足りなかった。後方でブロックを形成して川崎の攻撃を撥ね返し続けたが、終盤に中央のスペースを崩されて失点。それまで一定の安定感を維持していただけに、失点時の守備だけが悔やまれる。

【J1マッチレポート】川崎1-0仙台

【J1 PHOTOハイライト】川崎×仙台 大久保が今季23点目!
 
【川崎|採点・寸評】
GK
30 新井章太 6
金園の近距離シュートを身体全体でブロック。後方でのパス回しで危ない場面も見られたが、後半はピンチも訪れなかった。
 
DF
17 武岡優斗 6
激しい寄せで相手を潰しにかかり、機を見て前線にも飛び出した。上がり自体は効果的だったが、ラストパスの精度は来季に向けて課題。
 
5 谷口彰悟 6
13分にバックパスのミスからピンチを招くなど、前半はドタバタする場面も。ただ後半は持ち直し、1対1でも冷静な対応を見せた。
 
8 小宮山尊信 6
相手の激しいプレスに遭い、パスが乱れる場面も。39分の接触プレーで左の太ももを負傷し、前半後にピッチを退いた。
 
MF
14 中村憲剛 6
的確にパスを捌いてリズムを作り、後半は大久保にピンポイントパスも供給。大島がやや不安定だった分、高い位置に出て攻撃を組み立てた。
 
16 大島僚太 5.5
不用意なボールロストが散見され、相手に速攻を許す場面も。ボール捌きもいつものような正確性がなく、最後まで不安定な印象が付きまとった。
 
18 エウシーニョ 6
序盤にエリア内で迎えたチャンスが最大の見せ場。後半は武岡を使う場面も増え、得点時には大久保にパスを通してゴールを演出した。
 
20 車屋紳太郎 5.5
ウイングバックとしては怖さがなく、局面での打開力も欠いて及第点以下の出来。後半、ストッパーに回ってからは1対1の守備が光った。
 
FW
19 森谷賢太郎 5.5
仙台の渡部を釣り出し、逆サイドに展開して大久保のゴールにつなげた。ただ、他の場面では工夫が足りず、単調な仕掛けが多かった。
 
22 中野嘉大 5
ドリブルでボールを運び、66分にはチャンスを作り出したが、その後の精度が伴わず。大久保との呼吸も最後まで合わなかった。
 
13 大久保嘉人 6.5
ボールが届く回数が少ないなかでも、DFと常に駆け引きしてスペースメイキング。65分にはオーバーヘッドキックで会場を沸かし、80分には値千金の決勝弾。
 
交代出場
35 田坂祐介 6
相手の間でボールを受けて、攻撃のリズムを作るべく注力。相手の陣形が崩れていると見るや素早く縦にボールを運び、ゴールの起点になった。
 
FW
9 杉本健勇 -
後半のアディショナルタイムに投入され、直後に競り合いでプレーに関与するも、シュートチャンスに絡めないまま試合が終わった。
 
監督
風間八宏 6
序盤から攻め続けたが、終盤まで思うように打開できず。田坂の投入も小宮山のアクシデントによるもの。それでも"攻撃サッカー"を貫いた点は評価に値する。

次ページ前に釣り出されたCB渡部を厳しく評価。攻撃陣は最後まで迫力を欠く。

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