大一番を前にしての内紛報道は、パリ・サンジェルマンの選手たちをいら立たせたようだ。ネイマールは、チーム内での緊張より、外部に情報が漏れたことを問題視している。

　２月14日に再開するチャンピオンズリーグで、バイエルンとのラウンド16第１レグに臨むパリSG。ホームでのビッグマッチを前に、フランス王者は公式戦２連敗で不穏な空気に包まれた。

　さらに騒動となったのが、リーグ戦前節の試合後、スポーツディレクターのルイス・カンポスとネイマールやマルキーニョスら一部選手が口論したと報じられたことだ。

　米スポーツチャンネル『ESPN』によると、ネイマールは試合前日に「あった。ちょっとした話し合いだ。意見が合わなかった。サッカーの一部だ」と、チーム内で口論があったことを認めている。

　そのうえで、「こういうことは毎日ある。でも、僕はみんなが大好きだ」と強調した。

「恋人と同じさ。サッカーは愛と友情だけじゃない。リスペクトはある。でも、納得できないこともあるはずだ。だから向上に役立つ議論が必要になることもある。僕らは負けに慣れていない。だから当然、負けたときは腹が立つこともある。でも、それもさらに向上するためのプロセスの一部だ」
 

　さらに、ブラジル代表FWは「悪意をもって噂がメディアに漏らされることがある。そしてあっという間に世界中に広まる。多くの人が見る。でもウソのこともある」と話した。

「パリSGで６シーズン目だけど、簡単じゃないよ。加入してから、シーズンの大事なときにいつも噂が出てくる。正直、どういうことか分からない。僕の責任じゃないからね。僕は選手だ。でも、監督やチームメイトにとって煩わしいことだから、どうなっているか把握しようとしなければいけない。ロッカールームの中で起きていることのすべてがメディアに流れるのはあり得ないことだからだ」

　ネイマールは「自分たちの中だけでとどめられることがあるのだから、とても悲しいよ。ロッカールームの外に漏れないようにしなければいけない」と続けている。

「僕らは同じ目標のために一緒に戦っている。一緒に歩まなければいけない。こういう情報が出てくると、僕たちは腹が立つ。でも、どこからリークされているかを見つけるのは難しい。いくつかは事実でも、多くが間違いだと保証できる」

　強烈な個性の持ち主であるワールドクラスの選手たちが集まるチームは、不和を報じられることがしばしばだ。事実でなければ、当事者たちは不快だろう。

　打ち消すための特効薬は、結果を出すことだ。ホームにバイエルンを迎えるパリSGは、嫌な流れを好転させることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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