「球際」と「攻守の切り替え」を強調
横浜FCの開幕戦予想スタメン。(C)SOCCER DIGEST
2023年シーズンのJ1リーグが、2月17日にいよいよ幕を開ける。本稿では、18日にホームで名古屋グランパスと対戦する横浜FCの予想スタメンをお届けする。
【布陣図】2023年シーズン J1全18クラブのポジション別最新序列
――◆――◆――
[試合情報]J1リーグ第1節/横浜FC対名古屋/2月18日/14:00@ニッパツ
「ミシャサッカーからポステコサッカーへ」
昨季からの変貌ぶりを端的に表わせば、こうなるだろうか。
J2で戦った昨季は新任の四方田修平監督が、コーチとして師事した札幌のペトロヴィッチ監督の、あの独特なサッカーを導入。シーズン途中に守備のやり方などを変えることもあったが、最終的には自動昇格圏の2位に滑り込み、1年でのJ1復帰を果たした。
今季も同じ3バック戦術でさらなる積み上げを目ざすと見られていたなか、ある男の入閣で方針が一気に変わったようだ。
男の名は、ジョン・ハッチンソン。オーストラリア出身で、21年に横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督のもとでコーチを務めたことでも知られる人物だ。実は横浜入りは、19年にチームをリーグ優勝に導き、現在はセルティックを率いるアンジェ・ポステコグルー監督の紹介だったという。
そのハッチンソン新コーチの意見が採用されたのか、今季のチームはプレシーズンで新しいサッカーに挑戦。それこそが、ポステコグルーが横浜に植え付けた、ハイプレス・ハイラインの攻撃サッカーだ。
【布陣図】2023年シーズン J1全18クラブのポジション別最新序列
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[試合情報]J1リーグ第1節/横浜FC対名古屋/2月18日/14:00@ニッパツ
「ミシャサッカーからポステコサッカーへ」
昨季からの変貌ぶりを端的に表わせば、こうなるだろうか。
J2で戦った昨季は新任の四方田修平監督が、コーチとして師事した札幌のペトロヴィッチ監督の、あの独特なサッカーを導入。シーズン途中に守備のやり方などを変えることもあったが、最終的には自動昇格圏の2位に滑り込み、1年でのJ1復帰を果たした。
今季も同じ3バック戦術でさらなる積み上げを目ざすと見られていたなか、ある男の入閣で方針が一気に変わったようだ。
男の名は、ジョン・ハッチンソン。オーストラリア出身で、21年に横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督のもとでコーチを務めたことでも知られる人物だ。実は横浜入りは、19年にチームをリーグ優勝に導き、現在はセルティックを率いるアンジェ・ポステコグルー監督の紹介だったという。
そのハッチンソン新コーチの意見が採用されたのか、今季のチームはプレシーズンで新しいサッカーに挑戦。それこそが、ポステコグルーが横浜に植え付けた、ハイプレス・ハイラインの攻撃サッカーだ。
メンバーも当然、新戦術に適した選手が選出される。最も象徴的なポジションがGK。今まで以上に広い守備範囲や足もとの高い技術が求められるとあって、定位置争いは清水から期限付きで加入した永井堅梧が、昨年までの正守護神、ドイツ人のスベンド・ブローダーセンを一歩も二歩もリードしているもようだ。
4バックは、ときに中に絞ってビルドアップに参加するSBの人選に注目。右は中村拓海で、左はJ2山口から新加入の橋本健人、またはポステコサッカーを熟知する和田拓也の起用が有力視される。CBは主将に就任したガブリエウと、東京Vから加入のンドカ・ボニフェイスがコンビを組むことになりそうだ。
ダブルボランチは三田啓貴、ユーリ・ララの新加入コンビが担い、トップ下はカプリーニが1トップの小川航基をサポートする形で攻撃の軸として期待される。トップ下には左FWの長谷川竜也も試されており、展開や相手次第ではカプリーニとポジション変更することもありえる。右FWは、熊本から加入した運動量豊富な坂本亘基がスタメン争いを一歩リードしている様相だ。
今や世界の主流となっている、縦に早い強度の高いサッカーへ。ポイントとなるのは、ハッチンソン新コーチが練習で何度も繰り返して行なっている「球際」、「攻守の切り替え」の部分となるだろう。
開幕戦の相手は堅守速攻が武器の名古屋。ホームで白星発進するには、守備では相手FWの裏への飛び出しをケアし、攻撃では高い位置でボールを奪っていかに素早くゴール前に迫れるかが、大きな鍵となりそうだ。
取材・文●垣内一之(スポーツニッポン新聞社)
【開幕スタメン予想|名古屋】リーグを驚かせる準備は万端。時間をかけず攻め切る攻撃の型はより鮮明に、強力に表現されるだろう
【布陣図】先発11人は誰だ!? J1全18クラブの開幕戦予想スタメン
4バックは、ときに中に絞ってビルドアップに参加するSBの人選に注目。右は中村拓海で、左はJ2山口から新加入の橋本健人、またはポステコサッカーを熟知する和田拓也の起用が有力視される。CBは主将に就任したガブリエウと、東京Vから加入のンドカ・ボニフェイスがコンビを組むことになりそうだ。
ダブルボランチは三田啓貴、ユーリ・ララの新加入コンビが担い、トップ下はカプリーニが1トップの小川航基をサポートする形で攻撃の軸として期待される。トップ下には左FWの長谷川竜也も試されており、展開や相手次第ではカプリーニとポジション変更することもありえる。右FWは、熊本から加入した運動量豊富な坂本亘基がスタメン争いを一歩リードしている様相だ。
今や世界の主流となっている、縦に早い強度の高いサッカーへ。ポイントとなるのは、ハッチンソン新コーチが練習で何度も繰り返して行なっている「球際」、「攻守の切り替え」の部分となるだろう。
開幕戦の相手は堅守速攻が武器の名古屋。ホームで白星発進するには、守備では相手FWの裏への飛び出しをケアし、攻撃では高い位置でボールを奪っていかに素早くゴール前に迫れるかが、大きな鍵となりそうだ。
取材・文●垣内一之(スポーツニッポン新聞社)
【開幕スタメン予想|名古屋】リーグを驚かせる準備は万端。時間をかけず攻め切る攻撃の型はより鮮明に、強力に表現されるだろう
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