「競争が良くなかった」浦和を蹴ってMLS移籍のギリシャ代表FW、スコットランドLにまさかの苦言! 地元メディアは反論「世界中のほとんどのリーグで同じだ」

2023年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あるのは2つのクラブ」

セルティックからMLSのアトランタへ移籍したギアクマキス。浦和行きは本人が望まなかったとも。(C)Getty Images

 スコットランドのリーグで絶えず話題となるのが、セルティックとレンジャーズの2強体制だ。優勝は両雄しか経験しておらず、ほぼ常に彼らが1位と2位を独占している。

 今冬のマーケットでセルティックを飛び出し、MLSのアトランタ・ユナイテッドに移籍したギオルゴス・ギアクマキスも、スコティッシュ・プレミアシップには競争がないと述べた。

『footballscotland』によると、浦和レッズ移籍に近づいていたとされるギリシャ代表ストライカーは、「セルティックはまったくプレースタイルが違った。あそこでは競争が良くなかった」と話している。

「あるのは2つのクラブで、それ以外のクラブは守ろうとする。対戦相手のほとんどがボックス内でブロックをつくろうとするんだ。そして自分たちはポゼッションを続け、スペースをつくり、様々なかたちでゴールを決めようとしていた」

「このリーグ(MLS)にはもう少し競争があると思う。みんなプレーしようとするんだ。だから、守備の裏にもっとスペースができるだろうし、より問題をつくることができると思う」
 
 この発言を受け、セルティック専門サイト『THE CELTIC BHOYS』は、「何十年とわたってグラスゴーの2つの強豪がスコットランドサッカーを支配してきたのは事実」と認めたうえで、「だが競争がないリーグは欧州に複数ある」と主張した。

「バイエルンはこの10年にわたってブンデスリーガを完全に支配してきた。ユベントスも近年落ちるまで似たようなことをしていた。マンチェスター・シティとリバプールは約5年にわたってプレミアリーグのベストの2チームだ。パリ・サンジェルマンがかなりの期間、フランス最強のチームであることは疑いない。バルセロナとレアル・マドリーも長いことリーガの顔だ」

 同メディアは「競争がないのはスコットランドだけの話ではない。世界中のほとんどのリーグで見ることができる」と続けている。

「MLSのフォーマットでは、1、2クラブだけが何十年と完全に支配することはできないということだ」

 クラブ間の競争はリーグ全体の力を高める。だが、近年の各国リーグにおいて、上位と下位の差が大きくなっているのも確かだ。レスターの「奇跡の優勝」は、だからこそ「奇跡」と称賛された。

 セルティックとレンジャーズが圧倒的に支配するスコットランドで、勢力が変わる日はいつか訪れるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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