エース小川航基の感度良好!“J1仕様”の準備を進める横浜FCで存在感「良いメンタルでプレーできている」

2023年02月08日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「いろんなところの速さは上がったんじゃないかな」

開幕戦はホーム三ツ沢で名古屋と対戦。小川のコンディションは良さそうだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2月18日の開幕戦に向けて、"昇格組"の横浜FCは着々と準備を進めている。

 昨季のJ2では自動昇格圏内の2位でフィニッシュ。リーグタイトルこそ獲れなかったが、盤石の戦いぶりで1年でのJ1復帰を果たした。

 コロナ禍での特例が適用された2020年シーズンを除き、クラブとしてこれまで"残留"したことはない。今季こそ、J1定着の足掛かりとなるシーズンにしたい。

 そのためのチーム作りに余念がない。7日の練習で行なわれたゲーム形式のメニューでは、選手たちが攻守の両局面でスピード感あるプレーを見せていた。

「切り替えのスピード、前線からのプレス、球際のインテンシティはJ1仕様に作り上げようっていうところはすごく感じます。そういった面では、プレースピードとか、いろんなところの速さは上がったんじゃないかなと思います」
 
 そう語る小川航基は、前線のポジションに入ると、巧みなポジショニングでパスを引き出せば、ワンタッチでテンポ良く味方へと確実につなげる。シンプルだが効果的なアクションで攻撃を加速させていた。

 昨季はJ2で41試合に出場し26ゴール。得点王、ベストイレブン、MVPと個人3冠を達成した絶対的エースは、心身ともに良い状態にあるようだ。

「自分が良いメンタルでプレーできている。足もとやダイレクトの感度、味方を上手く使うとか、そういった感度はすごくメンタル面に左右されると思うんです。僕自身は今、良い形で、去年からも含めて、良い流れでできている。そこをJ1でも発揮できれば」

 2列目とのコンビネーションは、まだ「探り探りなところはある」。今季初戦となるホームでの名古屋戦まで約1週間。残された時間でどれだけコミュニケーションを深められるか。「今年にかける想いは去年よりもさらに強い」と意気込む25歳FWの活躍に期待が高まる。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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