「文句なしのタレント軍団」日本代表から“アジア版バロンドール”候補25名に三笘、堂安、古橋ら最多7名がノミネート!

2023年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

ソン・フンミンの6連覇を阻めるか。中国からの選出はゼロ

目下絶好調の三笘(写真)ら日本勢か、それともソン・フンミンの6連覇か。注目の受賞者発表は1週間後だ。(C)Getty Images

 2013年版からスタートし、いまは"アジア版バロンドール"として定着しているのが、中国全国紙『Titan Sports』が主催する「ベストフットボーラー・イン・アジア」だ。本家のフランス専門誌『France Football』と連携し、こちらも世界中の著名なジャーナリストが投票権を持つ。

 受賞者の発表を1週間後に控えた現地1月31日、同メディアは2022年版のノミネート選手25名を発表。カタール・ワールドカップで活躍したAFC(アジア・サッカー連盟)加盟国の選手が数多く選出され、日本代表からは最多7選手がエントリーした。鎌田大地、堂安律、三笘薫、遠藤航、古橋亨梧、前田大然、そして冨安健洋である。

『Titan Sports』紙は「やはり日本が最大勢力となった。文句なしのタレント軍団であり、欧州各地で活躍する選手が多い。ワールドカップでも世界を驚かせた」と評する。そして、ブライトンで目下絶好調の三笘に対しては「飛ぶ鳥を落とす勢いの大ブレイク。いまもっともホットなアジア出身選手だろう。カタールでは1.88ミリのアシストでも話題をさらった。ブライトンではシーズン序盤こそサブだったが、シーズンが深まるにつれて本領を発揮して声価を高めている」と絶賛した。

 さらに、「冨安は怪我がちとはいえ、アジア最高峰のDFであることに変わりはない」「ワールドカップの2得点だけでも、堂安はノミネートに値する。あまりにも有名で衝撃的だった」と称え、「古橋はワールドカップ不出場組からのノミネートだが、スコットランドでのハイパフォーマンは圧倒的だ」と注釈を添えている。

 日本勢の7名に続くのが、お馴染みソン・フンミンにキム・ミンジェ、チョ・ギュソン、キム・ヨングォンの4名がエントリーした韓国勢。ほかにもマシュー・レッキー(オーストラリア)やメフディ・タレミ(イラン)、サウド・アブドゥルハミド(サウジアラビア)らワールドカップで名を揚げた面々が選ばれている。

 AFC加盟リーグで活躍するマイケル・オルンガ(ケニア出身)、オディオン・イガロ(ナイジェリア出身)ら外国籍選手も名を連ねた一方で、主催メディアの母国である中国からはひとりも選手がエントリーされず、凋落が顕著な中国超級リーグからの候補者もゼロ。残念ながら今回はJリーグからのノミネートもなかった。

 過去9回のうち7回受賞しているのがソン・フンミンで、現在5連覇中。日本からは本田圭佑(2013年)と岡崎慎司(2016年)の2人が選ばれている。つまりここまでは日韓両国で独占している状態だ。はたして2022年版で三笘、堂安、古橋あたりが絶対王者を阻止できるか。発表は現地2月6日に予定されている。
 
 以下が、「ベストフットボーラー・イン・アジア」の候補25名だ。

FW 古橋亨梧(日本代表|セルティック=スコットランド)
FW 前田大然(日本代表|セルティック=スコットランド)
MF 遠藤航(日本代表|シュツットガルト=ドイツ)
MF 鎌田大地(日本代表|フランクフルト=ドイツ)
MF 三笘薫(日本代表|サン・ジロワーズ=ベルギー/ブライトン=イングランド)
MF 堂安律(日本代表|PSV=オランダ/フライブルク=ドイツ)
DF 冨安健洋(日本代表|アーセナル=イングランド)
FW ソン・フンミン(韓国代表|トッテナム=イングランド)
FW チョ・ギュソン(韓国代表|全北現代)
DF キム・ミンジェ(韓国代表|フェネルバフチェ=トルコ/ナポリ=イタリア)
DF キム・ヨングォン(韓国代表|蔚山現代)
MF サレム・アル・ドサリ(サウジアラビア代表|アル・ヒラル)
MF モハメド・カンノ(サウジアラビア代表|アル・ヒラル)
DF サウド・アブドゥルハミド(サウジアラビア代表|アル・ヒラル)
FW クレイグ・グッドウィン(オーストラリア代表|アデレード・U)
FW マシュー・レッキー(オーストラリア代表|メルボルン・シティ)
DF キー・ロウルズ(オーストラリア代表|セントラル・コースト/ハーツ=スコットランド)
FW メフディ・タレミ(イラン代表|ポルト=ポルトガル)
MF サイード・エザトラヒ(イラン代表|アル・ガラファ=カタール/ヴェイレ=デンマーク)
FW イクサン・ファンディ(シンガポール代表|BGパトゥム・U=タイ)
FW グエン・ティエン・リン(ベトナム代表|ベカメックス・ビンズオン)
FW エルドル・ショムロドフ(ウズベキスタン代表|ローマ=イタリア/スペツィア=イタリア※今冬に移籍)
FW オディオン・イガロ(元ナイジェリア代表|アル・ヒラル=サウジアラビア)
FW マイケル・オルンガ(ケニア代表|アル・ドゥハイル=カタール)
DF ティーラトン・ブンマタン(タイ代表|ブリーラム)

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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