「指揮官が最もアンフェアな扱いをしている」準レギュラー未満の役割を黙々とこなしてきたベテランが、怪我人続出のマドリーDF陣で真価を発揮!

2023年02月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

クラブから提示されている1年間の契約延長のオファーを一旦保留に

ナチョは今年6月までの契約を延長するのか。(C)Getty Images

 ナチョが改めて真価を発揮している。チームに綻びが生まれれば、DFラインのすべてのポジションをこなす持ち前の万能性を活かし、どんな役回りであっても火消し役を買って出るバイプレーヤーの本領発揮といったところだろう。

 コパ・デル・レイのビジャレアル戦とラ・リーガのアスレティック・ビルバオ戦では、怪我のダニエル・カルバハルとルーカス・バスケスに代わって右SBで起用されると、チームの勝利に貢献してみせた。

 以前からナチョの起用を待望する声は上がっていた。怪我のダビド・アラバに代わってCBでの出場機会が増えているアントニオ・リュディガーのパフォーマンスにムラがある中、その起用に固執するカルロ・アンチェロッティ監督の采配に疑問符が付けられていた。

 もちろん純粋な能力ではリュディガーが上回るが、周囲の選手とリンクできず、どこか単独でプレーしているような印象を受けるそのドイツ代表DFに比べて、ナチョは連携プレーに優れ、攻守両面での安定感に定評がある。
 
 2013-14シーズンにトップチームに定着して以来、ナチョはこうした準レギュラー未満の役割を黙々とこなしてきた。しかしだからこそ、そんな中であっても世界屈指の強豪マドリーで、「ワン・クラブ・マン」のステータスを維持し続けているのは特筆に値する。

「ナチョはどのポジションで、どのような状況で起用されても、必ずと言っていいほど良いパフォーマンスを見せる。チームの中でアンチェロッティ監督が最もアンフェアな扱いをしている選手だ」

 スペイン紙『AS』は、このような賛辞を送っている。マドリーとの現行契約は今年の6月末まで。スペイン紙『マルカ』によると、出場機会が限られている現状に不満を抱いているナチョは、クラブから提示されている1年間の契約延長のオファーを一旦保留にしているという。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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