【C大阪】パウロ・アウトゥオリ監督の退任&大熊清新監督の就任が決定。来季への動きが活発化するなか、J1昇格を目指し正念場を迎える

2015年11月17日 本田健介(サッカーダイジェスト)

パウロ・アウトゥオリ監督は最後までチームを掌握できず……。

フォルランに指示を出すP・アウトゥオリ監督。シーズン前半戦には豪華なタレントを抱えたが、成績には直結しなかった。写真:サッカーダイジェスト

 C大阪は11月17日、パウロ・アウトゥオリ監督の退任と、大熊清強化部長の新監督就任を発表した。新監督の実弟・大熊裕司氏(現・C大阪アカデミーダイレクター兼U-18監督)は昨季、C大阪の指揮を執っており、兄弟で同一クラブの監督に就くのはJリーグ初となる。
 
 6日後に迫ったリーグ最終戦を前に異例の交代劇となった。P・アウトゥオリ監督は今季からC大阪の指揮官に就任。2005年にはサンパウロを世界一に導き、2006年の鹿島時代には内田篤人を育てるなど、その手腕には大きな期待をかけられていた。
 
 しかし、フォルラン、カカウら豪華な陣容を揃えた前半戦はなかなか安定した戦いを見せられず、ふたりが抜けた夏場以降は玉田、田代の2トップを起点に、一時は3位まで順位を上げたが、その後失速。36節の北九州戦後には選手たちに「大きな決断をしなければいけない」と辞意をほのめかすなど、ドタバタ劇を演じていた。
 
 チームは、すでに昇格プレーオフ進出は決めているが、ここ5戦で勝利なし(2分3敗)。1年でのJ1復帰を目指すクラブは、シーズン最終盤で大きな決断を下した。
 
 突然の指揮官就任となった大熊新監督だが、J1昇格へ、追い風はある。今季のプレーオフ決勝はC大阪のホーム・大阪長居スタジアムでの開催が決定しており、もし11月23日(月・祝)のリーグ最終戦・東京V戦に勝利(敗れても5位の愛媛が引き分け以下)し、4位の座を守れば、準決勝も合わせて"ダブルホーム"での戦いが可能となる。
 

次ページ来季の新監督候補にはクラブOBのファン・ソノン氏らの名が挙がる。

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