不振チェルシーの救世主に? 期待のブラジル人新戦力がU-20南米選手権で3戦連発と躍動!

2023年01月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ブラジルU-20代表をキャプテンとして牽引

1月にチェルシーへの加入が発表されたアンドレイ・サントス。(C)Getty Images

 チェルシーの新戦力が南米の地で眩い輝きを放っている。

 現在、コロンビアで開催中のU-20南米選手権。上位4か国にU-20W杯の出場権が与えられるこの若手の登竜門的大会で、序盤戦の主役となっているのがブラジルのアンドレイ・サントスだ。

 昨年プロデビューを飾ったばかりの18歳のセントラルMFは、デビューシーズンでいきなり名門ヴァスコ・ダ・ガマのレギュラーに定着。ブラジル2部リーグで33試合に出場し、8ゴールをマークした。

 その活躍ぶりに、バルセロナやパリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティなど欧州中のメガクラブが興味を示すなか、今年1月に移籍金1250万ユーロ(約17億5000万円)でチェルシーに加入し、大きな注目を集めた。

 そんなA・サントスは、年長の選手も多くいるなかブラジルの主将として今大会に出場。初戦のペルー戦では相手GKのミスを誘って貴重なチーム2点目のゴールを奪取するなど、さっそく存在感を発揮した。
 
 圧巻だったのが2戦目のアルゼンチン戦だ。宿敵との一戦にアンカーのポジションで出場すると、中盤の底で相手の攻撃の芽をことごとく摘み、持ち味の攻撃参加でも脅威を与えた。

 極めつけは36分のシーンだ。ハーフウェーラインでボールを奪ったA・サントスは、スピードに乗ったドリブルで一気にペナルティーエリアまで持ち込むと、キーパーの位置を確認して右足で冷静にゴールに流し込んだのだ。このスーパーゴールで勢いに乗ったブラジルは3-1で勝利を飾った。

 そして、現地時間1月25日に行なわれたコロンビア戦(1-1の引き分け)でも、セットプレーから頭でゴールを奪ったA・サントスはこれで3試合連続ゴール。3戦終了時点でグループトップに立つセレソンを牽引する活躍を見せている。

 際立っているのはその決定力とゴールのバリエーションの豊富さだ。今大会でもミドルシュートに、ドリブルからのフィニッシュ、セットプレーからのヘディングと様々なパターンでゴールを奪っている。

 今シーズンは怪我人続出の影響もあり、20試合終了時点で10位に沈むチェルシー。20試合で22得点と得点力不足に苦しむチームの鍵を握るのはひょっとしたらこの18歳なのかもしれない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】U-20南米選手権アルゼンチン戦で決めたアンドレイ・サントスのスーパーゴール

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