元日本代表MF、橋本英郎が現役を引退。J1から地域リーグまで7クラブを渡り歩いた25年のプロキャリアに幕

2023年01月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ガンバ黄金期を支えた生粋の“理論派”

43歳でスパイクを脱いだ橋本英郎。あらゆるカテゴリーでプレーした。(C)Getty Images

 元日本代表MFの橋本英郎が、現役引退を決意した。かつてガンバ大阪の黄金期を支えたクレバーボランチが、43歳でスパイクを脱ぐ。

 1979年5月21日生まれで、大阪府大阪市出身の橋本。G大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格を果たすと、練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨する。J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の最盛期で奮迅の働きを示した。

 G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、AC長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。2019年からはJFLのFC今治に籍を置き、入団1年目で見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。2021年5月2日の第7節のテゲバジャーロ宮崎戦では、J3最年長得点記録(41歳と11か月11日)を更新し、これはいまだ破られていない。2022年シーズンは関西リーグ1部のおこしやす京都ACに籍を置いてJFL昇格を目ざしたが、ミッションは果たせずにシーズンを終えていた。
 
 日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場した。大阪府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、Jリーガーとの二足の草鞋で卒業した秀才で、その頭脳明晰ぶりは試合後のコメントにも如実に現れる。とりわけオシムジャパンでは練習や試合後には、理路整然と分析する知性派MFの元に報道陣が押し寄せる"橋本詣で"が定番となった。当サイトでも自身の言葉で綴るコラム「現役の眼」が好評を博している。

 Jリーグ通算497試合出場・22得点(うちJ1は339試合出場・19得点)。引退発表会見はこのあと15時から開催される予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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