「僕を嘘つきだなんて…ショックだった」ホン・ミョンボ監督に“最悪”と猛批判された天野純が緊急会見で反論!「事実ではない」

2023年01月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「本気で向き合ってくれている感じがしなかった」

Kリーグ選抜に選ばれるなど韓国での評価がうなぎ上りの天野(左)。新天地・全北現代でのさらなる躍進に期待がかかる。(C)REUTERS/AFLO

 恩師による手厳しい批判を受けて、元日本代表MFの天野純が緊急会見で私見を述べた。

 現地1月11日、韓国Kリーグ1部・蔚山現代を率いるホン・ミョンボ監督が怒りを滲ませて、最大のライバルである全北現代に移籍した天野を糾弾した。2022年1月に横浜F・マリノスからレンタル移籍で加入。すぐさま蔚山攻撃陣に欠かせないピースとなって9得点・1アシストをマークし、17年ぶりのリーグ制覇に貢献した。ホン・ミョンボ監督にとって天野は、契約延長がマストな選手のひとりだったようだ。

 シーズン終了後に天野と会談した同監督は、選手本人から「お金は重要じゃない。僕は残留する」との確約を得たという。だが結果的に天野は全北への移籍(横浜からのレンタル)を決意した。現地報道では蔚山より全北のほうが10万ドル(約1350万円)ほど年俸が高かったとされ、「彼はお金は重要じゃないと話していたのに、結局はそこで判断して決めた。私に嘘をついて出て行ったわけだ」と吐き捨て、「彼は私がこれまでに出会った日本人の中で過去最悪だ」とまで言い放った。

 そして翌日、韓国メディアの要請に応じた天野が全北のキャンプ地で緊急会見に臨んだ。「ミョンボさんのことをリスペクトしています。僕を韓国に連れてきてくれた監督ですから」と話したうえで、「なのにメディアを通じてああいう風な発言をされたというのは残念ですし、ショックでした」と心情を吐露。さらに「監督は僕が嘘つきだ、お金で選択したなんて言っていましたが……そんなことはなく、事実ではありません」と断言した。

 天野の説明によれば、蔚山とは夏ごろから契約延長に関する話し合いを始めていたという。しかしながら、「本気で向き合ってくれている感じがしなかった。シーズンが終わってからも、日本に帰ってからも正式なオファーはありませんでした」と振り返る。
 
 ホン・ミョンボ監督とのやりとりについては、「確かに『残ります』と伝えたのは事実です」と認めた。だがこれも、「タイミングとしては、全北から正式なオファーをもらった次の日に(監督との)ミーティングが設定されました。それまでなんら交渉の話なんてなかったのにいきなりです。そこで『残る』とは言いましたが、結果的にその後もクラブから正式なオファーは届かなかった。契約延長の意思はないんだなと思いました」と不信感を口にし、「現場とクラブの間の温度差に戸惑っていました」とも明かした。

 全北は所属元である横浜との交渉もスムーズに進め、常に誠意を示して天野の獲得に本腰を入れていたという。天野は「僕は全北への移籍を決断し、蔚山と闘うことになりました。新シーズンではキム・サンシク監督の下で3冠獲得に貢献したい」と意気込みを語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】韓国女子代表が誇るビーナス、イ・ミナの可憐な厳選フォトをチェック!

【動画】全北現代の公式インタビューで"移籍の経緯"を明かす天野純
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事