「心に染みる」中村俊輔が感銘した久保建英の発言とは? カタールW杯を振り返り、「トップ下で勝負するべきだったのかな」

2023年01月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「強烈な個というのが欲しい」

久保(左)の発言についてコメントした中村氏(右)。(C)Getty Images

 12月31日に開催されたラ・リーガ第15節のバルセロナ対エスパニョール戦を『WOWOW』で解説したのが、かつて後者でプレーした中村俊輔氏だ。

 昨シーズン限りで現役を引退した日本のレジェンドは、試合のハーフタイムに公開された日本代表MF久保建英のインタビューに言及した。

 レアル・ソシエダでプレーし、過去には『WOWOW』で中村氏と対談したり、FKを教わったりしたこともある21歳は、先のカタール・ワールドカップを振り返ってこう話した。

「結局、(W杯)で活躍しようと思ったら、世界相手に自分の一番の武器を出して行かなきゃいけない。今回だったら、終わってからなんで結果論ですけど、自分の一番得意なトップ下で勝負するべきだったのかなと思ったり」
 
 W杯では左サイドでプレーし、守備のタスクに追われる時間が多かったレフティは、「(W杯で)上まで残っているチームは、個を全面的に出して、その結果チームとして(機能している)という。強烈な個というのが欲しいなと思いましたし、それがチームの助けになるのが一番なのかなと思いますね」と述べている。

 この発言に対し、中村氏は「僕自身、心に染みますね。強烈な個が欲しかったですし」とコメントし、こう続けた。

「そうすることで、チームのフォーメーションを自分で変えられるんだ、と。そのぐらいのレベルに達したいと、久保選手の年齢で感じられるというは素晴らしいことだと思います」

 中村氏も2010年のワールドカップでは、それまで中心選手だったものの、大会直前に堅守速攻スタイルに戦術変更をした割を食うかたちで、バックアッパーへ降格した経験を持つ。状況は違うとはいえ、共感できる部分があったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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