「今のシンジは非の打ち所がない!」特派記者が聞いた“KAGAWA”を大絶賛する現地ドルトムントの声

2015年11月10日 高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト)

再びドルトムントの「アイドル」になった。

ルール・ダービーで先制点を挙げて、今シーズンの公式戦7ゴール目を記録した香川。早くも昨シーズンの得点数を上回った。(C)Getty Images

 11月8日、シャルケとの伝統のルール・ダービー(ブンデスリーガ12節)で値千金の先制ゴールを決め、ドルトムントを3-2の勝利に導いたのが、香川真司だ。

【写真】シンガポール&カンボジア戦に臨む日本代表メンバー23人
 
 この日本人MFをドルトムント・サポーターはどう見ているのか。本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクで取材を敢行した――。
 
「昨シーズンはあまり調子が良くなかったけど、今はすっかり元のシンジに戻ったね。彼をマンチェスター・ユナイテッドから復帰させたフロントの決断は、正しかったと思う」(30代・男性)
 
「シンジは最高さ!! 最近は動きがよりシャープになったし、ゴールもしっかり決めている。彼はルール・ダービーで必ず何かをやってくれる。まさにシャルケ戦のスペシャリストだね」(60代・男性)
 
「復帰した昨シーズンは正直に言って、イマイチだったわ。でも、今シーズンは生まれ変わったかのように素晴らしいプレーを見せている」(60代・女性)
 
「ドルトムントはルール地方で最高のチームだ。そこにシンジというエクセレントな選手が来てくれたことを、改めて誇りに思うよ。今日も見事なゴールを決めてくれた」
(50代・男性)
 
「今シーズンはずっと好調をキープしているし、今日の試合もすごく良いプレーをしていた。あと2点とって、ハットトリックしてくれたら言うことなしだったんだけどね(笑)」(40代・男性)
 
「シンジは俺にとって特別な選手だ。彼が初めてのダービー(2010年9月20日のブンデスリーガ4節)で2ゴールを決めた時のことは、今でも忘れられないよ。そのときの写真は財布に入れて、今でも大事に持ち歩いているんだ」(20代・男性)
 
「今のシンジは非の打ち所がない。コンディションがどんどん上がっているね。この調子を最後まで維持してもらいたい」(30代・男性)
 
「今日もゴールを決めてくれたし、スーパーな選手。ヘディングで決めたのは、ちょっと意外だったわ」(20代・女性)
 
 ビッグマッチであるルール・ダービーで殊勲の先制点を挙げた直後だっただけに、老若男女のサポーターから激賞の声ばかりが集まった。
 
 とはいえ、今シーズンの継続したパフォーマンスが、手放しで賞賛された最大の理由だろう。
 
 なにしろ、今シーズンはここまでドルトムント復帰1年目の昨シーズン(公式戦39試合で6得点・10アシスト)を明らかに上回る活躍(19試合の段階で7得点・8アシスト)を見せているからだ。
 
 香川は再びドルトムントの「アイドル」になった――。ジグナル・イドゥナ・パルクを取材して、そんな感想を抱いた。
 
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト現地特派)
協力:円賀貴子
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事