クラブ首脳と“デリケートな関係”にあるジョアン・フェリックス。この冬にもアトレティコを退団か

2022年12月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

アトレティコはレンタルでの放出も検討

アトレティコはクーニャに続いてこのJ・フェリックスも放出するのか。(C)Getty Images

 カタール・ワールドカップの真っ只中のことだった。アトレティコ・マドリーのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOが、初めて公にジョアン・フェリックスの退団の扉を開いた。言葉を絞り出すような話しぶりが、苦しい胸中を物語っている。

「クラブ史上最大の賭けをして契約した選手だ。個人的には最高級のタレントの持ち主だと考えている。ただ詳細を語るに値しない事態が重なり、ミステル(監督)との関係もこじれてしまっている。彼のプレー時間やモチベーションを踏まえれば、(売却を)考慮するのは道理だ。選手、我々、そして移籍先クラブの三者にとって良い選択肢であれば、少なくとも検討の余地はある。私は残留してもらいたいと思っている。でもいまこの時点で、それは選手にとって良いアイデアではないと思う」

 J・フェリックスとクラブ首脳の関係は、修復不可能とまでは言わないものの、非常にデリケートな状況にあるのは確かだ。

 スペインメディア『RELEVO』は、レアル・マドリーとのダービー戦(第6節)を、両者の亀裂を決定づけたとターニングポイントとして位置付けている。試合中の守備の貢献度、チームにコミットしようとする姿勢にディエゴ・シメオネ監督が不満を抱いたと伝えており、事実、この一戦を境に、J・フェリックスはベンチを温める機会が増えた。
 
 スペイン紙『アス』によると、アトレティコは売却価格を最低でも1億ユーロに設定しており、移籍先として取り沙汰されているチェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルといったプレミア勢やパリ・サンジェルマンにとっても、シーズン中においそれと出せる金額ではない。そんな中、妥協案としてレンタルでの移籍案も浮上しているようだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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