リバプールに加入したガクポとは何者か? オランダでゴールを量産したライジングスターを「5つのキーワード」で紹介

2022年12月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

戦術的柔軟性の高いストライカー

23年1月1日から正式にリバプールの一員となるガクポ。(C)Getty Images

 リバプールは現地時間12月29日、PSVからオランダ代表のコディ・ガクポを完全移籍で獲得したことを発表。背番号は「18」に決定した。

 移籍金は3700万ポンド(約61億500万円)+出来高1300万ポンド(約21億4500万円)の最大5000万ポンド(約82億5000万円)に上ると言われていて、契約期間は5年半で、2028年6月までとなっている。

 この23歳のライジングスターは、どんな選手なのか。5つのキーワードから探る。

(1)PSV
 6歳の時にPSVのスカウトに発掘されて、06年からアカデミーで研鑽を積み、18年2月に18歳でトップデビュー。22-23シーズンは公式戦24試合に出場し、13ゴール・17アシストと、絶好調で驚異的な数字を残している。ここまで欧州主要リーグでベストアタッカーのひとりだ。

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(2)カタール・ワールドカップ
 カタールW杯でオランダ代表の一員として披露したセンセーショナルな活躍も記憶に新しい。初出場のW杯でグループステージ初戦から3戦連続で先制ゴールを決めた初のオランダ人となった。クラブではウイングが主戦場だが、オランダ代表では2トップの一角またはトップ下で起用されるなど、前線ならどのポジションでもプレー可能な戦術的柔軟性もある。

(3)プレースタイル
 193センチと長身ながら機動力があり、スピードに乗った状態での正確なボールコントロールと高精度かつパワフルなシュートが武器のアタッカーだ。

(4)信仰
 敬虔なクリスチャンで、幼少時代からバイブル(聖書)に親しんできた。いまもお祈りを毎日欠かさず、カタールW杯期間中もホテルの彼の部屋のベッド脇にはバイブルがあった。

(5)アイドル
 幼い頃から元トーゴ代表選手で父親のジョニー・ガクポと一緒に、ペレの白黒のプレー映像を見て育った。プロサッカー選手なったいまも、変わらずペレが自身のアイドルだ。

 リバプールでは3トップの中央または左サイドでの起用が予測される。怪我で離脱中のディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスの穴を埋める活躍を見せられるか。オランダ産のライジングスターのデビュー戦は23年1月7日のFAカップ3回戦、ウォルバーハンプトン戦になると見られている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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