【J1採点&寸評】G大阪×広島|好セーブ連発のGK林とFK弾のドウグラスが“救世主”に。G大阪は宇佐美がまたしても不発

2015年11月07日 サッカーダイジェスト編集部

G大阪は攻撃の迫力がなく…年間順位も3位から4位に転落。

【警告】G大阪=倉田(26分)、米倉(49分)、岩下(54分)、パトリック(77分) 広島=佐藤(33分)
【退場】G大阪=パトリック(90+1分)
【MAN OF THE MATCH】林卓人(広島)

【チーム採点・寸評】
G大阪 5
宇佐美が左サイドから切れ込む以外、攻撃の打開策を見出せず。前線のコンビネーションに乏しく、守備の組織も時間を追うごとに安定感を欠いた。年間順位も3位から4位に転落し、CS出場に暗雲が立ち込める。
 
広島 6.5
55分に先制点を奪ってリズムを掴むと、カウンター戦術にシフト。焦るG大阪相手に試合巧者ぶりを見せつけ、01年11月以来となる万博でのリーグ戦勝利を飾った。ステージ優勝決定こそ次節に持ち越しも、充実の内容だった。

【J1 PHOTOハイライト】G大阪 0-2 広島
 
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
ドウグラスの強烈なFKに反応できず。その後に足を痛めてピッチに倒れ込み、担架で運ばれて交代を余儀なくされた。
 
DF
14 米倉恒貴 5.5
高い位置で簡単にボールを奪われ、何度かカウンターを浴びた。後半も機を見て上がったが、効果的な絡みは少なかった。
 
5 丹羽大輝 5.5
1対1の守備はまずまず安定していたが、クロスやパスの精度、ビルドアップ面は物足りず。代表復帰に向けて展開力を磨きたい。
 
8 岩下敬輔 5
エリア手前でドウグラスを倒してFKを献上。これを決められたのは痛恨の極み。このワンプレーで流れが大きく変わった。
 
4 藤春廣輝 5
ミキッチの上がりを警戒し、攻撃面で効果的に絡めず。後半途中からようやく縦への推進力が見られたが、脅威になっていなかった。
 
MF
15 今野泰幸 5
ボールを持った後の展開に工夫を欠き、相手の裏を突くプレーもなかった。終盤はCBに入ったが、追加点を献上して万事休す。
 
21 井手口陽介 5
敏速な寄せは光ったものの、なかなかボールを奪い切れず。攻撃面では単調なボール回しに終始し、攻守ともに精彩を欠く。
 
11 倉田 秋 5
豊富な運動量で顔を出すも、パトリックら周囲との呼吸がなかなか合わず。右SBの米倉とサイドを打開する場面も少なかった。
 
7 遠藤保仁 5.5
トップ下でスペースを探しながらボールを受け、攻撃の糸口を探ろうと奮闘。ひとり冷静にボールを捌いたが、攻撃のペースは上がらず。
 
39 宇佐美貴史 5
前半は積極的にシュートを放ち、唯一得点の匂いを感じさせた。終盤にこの日一番の決定機を迎えるも枠外。好調時の決定力は鳴りを潜めた。
 
FW
29 パトリック 4.5
前線のターゲットとなりボールをキープするも、ボールコントロールが安定せず。イライラが募り、後半は2枚の警告を受けて退場と反撃の芽を自ら摘んだ。
 
交代出場
MF
13 阿部浩之 5.5
右MFに入って攻撃にアクセントを加えたが、広島の守備を崩し切るまでには至らず。サイドの連係もいまひとつだった
 
GK
18 藤ヶ谷陽介 5.5
負傷退場した東口に代わって急きょ出場。危ない場面は少なかったが、終盤に一撃を食らって追加点を許した。
 
MF
19 大森晃太郎 -
投入直後は精力的に動き回ったが、その時間は長く続かず。流れに呑み込まれる形で存在感を失った。
 
監督
長谷川健太 5
ナビスコカップ決勝に続き、為す術なく敗れた。攻撃は好調時の迫力が一切見られず、守備も2失点と立て直せなかった。

次ページ危なげなく逃げ切った広島は、攻守を問わず、軒並み高く評価。

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