「偉業を成し遂げた」横浜×オーストラリア人指揮官の“蜜月関係”に豪州メディアが着目! 母国代表監督就任の可能性も指摘

2022年11月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

先月25日に契約延長を発表したばかりだが…

シャーレを高々と掲げるマスカット監督。巧みな手腕で横浜をリーグ制覇に導いた。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 再び、オーストラリア人指揮官が歓喜をもたらした。

 11月5日にJ1最終節が開催され、ケヴィン・マスカット監督が率いる横浜F・マリノスは、敵地でヴィッセル神戸に3―1と勝利。2連覇中の川崎フロンターレの猛追を振り切り、アンジェ・ポステコグルー政権下の2019年以来、3年ぶり5度目のリーグ制覇を決めた。

 現役時代は激しいプレーでも何かと話題になったマスカット監督は、メルボルン・ヴィクトリーのアシスタントコーチとして指導者のキャリアをスタート。13年、当時同クラブを率いていたポステコグルーが母国の代表監督に就任した際に、昇格で監督に。その後、ベルギーのシント=トロイデンを経て、昨夏に再びポステコグルーの後釜として、横浜の地に足を踏み入れた。

 オーストラリアのメディア『WAtoday』は、現在はセルティックで古橋亨梧らの指導に当たるポステコグルーと、何かと縁の多いキャリアに着目し、こう綴っている。

「ポステコグルーが築いた横浜F・マリノスでの成功の遺産を引き継ぎ、就任後初のフルシーズン、最終日に劇的な形でJリーグの栄冠を手にした。マスカットは、昨年半ばにポステコグルーがセルティックに移籍した際に後を継いでおり、元サッカルーズ(オーストラリア代表)のボスの後を継ぐのは、彼のアシスタントを務めていたメルボルン時代に続いて2度目だ。

 49歳のマスカットは、元ボスが残した強固な基盤の上に、超攻撃的なポゼッションサッカーを引き継ぎ、独自の微調整を加えている。そして今、彼はタイトルを手に入れ、監督としてのキャリアを切り開く目印となる偉業を成し遂げたのである」
 
 また、同メディアは「グラハム・アーノルドの契約がワールドカップ以降に延長されなければ、サッカルーズの監督候補に挙がる可能性がある」と指摘。「横浜はセルティックのポステコグルーへの関心を強固にしたシティサッカーグループによって、一部所有されている。マスカットは先週に契約延長を発表したにもかかわらず、すぐにその需要に気付くかもしれない」と伝えている。

「シント=トロイデンでは、解任されるまでの間に15試合でわずか2勝しかできず、酸っぱい結末を迎えたなか、ヨーロッパ再挑戦を受け入れるのは間違いないだろう。イギリスでは、グラウンドでのハードマンとしての評判から、いまだにサッカー界で最も物議を醸す人物の1人とみなされているが、日本で同様の認識を克服しており、監督としての歩みと、攻撃的サッカー嗜好で周りの目の変化を期待している」

 横浜は先月25日、「マスカット監督と契約を更新し、来季も引き続きトップチームの指揮を執ることに合意した」と発表した。しかし、去就は引き続き注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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