【ACL展望】準決勝・第2戦|“アジア最強”広州恒大を迎え撃つG大阪。「7年ぶりの決勝進出」が起こり得るのは3パターン

2015年10月20日

長谷川監督が“スタンド観戦”から復帰も、宇佐美や岩下らの状態が気掛かり。

第2戦の予想布陣/第1戦では、宇佐美が配置されたサイドを狙われた感があり、広州恒大の攻撃に晒された。ベースは4-2-3-1となりそうだが、状況や展開に応じてシステム変更もあり得る。

 2008年以来、二度目のアジア制覇を目指すG大阪は、10月21日にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦をホームで迎える。広州恒大との決戦に向けたポイントを伝える。
 
ACL準決勝・第2戦
ガンバ大阪 - 広州恒大
10月21日(水)/19:00/万博記念競技場
 
【G大阪の最新状況】
 直近の第2ステージ14節・浦和戦は2-1で競り勝ち、チャンピオンシップ出場に前進するなど、チームの雰囲気は上々だ。またその浦和戦では、パトリックと倉田が出場停止で欠場し、負傷を抱える岩下もメンバー外となり、代表帰りの米倉はベンチ入りも出場を回避。結果的に主力4人が休息できたのは幸いと言えるだろう。
 
 広州恒大との第2戦では、長谷川監督が"スタンド観戦"から復帰する。ACL準々決勝第2戦の終了間際に米倉がゴールを決めた際、喜びすぎてピッチに入ってしまい退席処分。その結果、アウェーの広州恒大戦はスタンドから観戦せざるを得なかった。今回は現場ですぐさま指示を送り、臨機応変に対応できる。また、第1戦は出場停止だった丹羽も先発の見込みだけに心強い限りだ。
 
 とはいえ、代表帰りの4人(宇佐美、丹羽、米倉、東口)のうち、浦和戦に出場した宇佐美、丹羽、東口の疲労の蓄積は気掛かり。また、岩下の状態も決して万全とは言えないだけに、不安要素を探せばきりがない。
 
 広州恒大で最も警戒すべきは、やはりブラジル人トリオ。しかし、その3人に気を取られると、第1戦のように他の中国人選手へのマークが甘くなる危険もある。相手の攻撃はG大阪以上の破壊力があり、少しでも気を緩めれば大量失点すらあり得る。
 
 第1戦のシュート数は25対4。"アジア最強"と称される広州恒大にG大阪は圧倒されたが、アウェーゴールを奪っているのは大きい。仮に第2戦でG大阪が1失点すれば、決勝進出には最低2ゴールが不可欠。1-0の勝利であれば無条件で進出が決まるだけに、まずは守備に重心を置く形になりそうだ。

 

次ページ決勝へ駒を進めるための「必要条件」をおさらい。

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