いよいよ本日発表!日本代表のW杯メンバー26人を海外記者が予想「旗手の選外はありえない」「柴崎と原口を天秤にかけると…」

2022年11月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

板倉が間に合うようなら「4番目のボランチ」にも

11月1日に発表される森保ジャパンのW杯メンバーにサプライズはあるのか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 いよいよ11月1日に、森保ジャパンのカタール・ワールドカップ(W杯)メンバー26人が発表される。当落線上の選手は誰が生き残るのか、サプライズはあるのか。オーストラリアのアデレード出身で、現在はサッカーダイジェスト海外編集部員のスティーブン・トムソン記者が、その顔ぶれを予想した。

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 システムは、9月のドイツ遠征で採用した4-2―3―1がベースになるだろう。まずGKは、197センチのサイズと足下の技術が魅力で、9月のエクアドル戦でも好パフォーマンスを披露したシュミット・ダニエルと、W杯予選で正守護神を務め、最終ラインとの関係が良好な権田修一は当確。3人目は、経験を積むという観点からベテランの川島永嗣ではなく谷晃生を選んだ。

 最終ラインは、右から堅実な酒井宏樹、代表では不可欠な吉田麻也、プレミアでモハメド・サラーらのスターを抑え込んでいる冨安健洋、ブラジル戦とエクアドル戦でまだ最高レベルと渡り合う能力があると証明した長友佑都がレギュラーと予想した。
 
 バックアッパーは右SBに山根視来、CBに谷口彰悟と伊藤洋輝、左SBに中山雄太の4人。とりわけ中山は、ある程度ボールを握れるだろうコスタリカ戦では左SBの先発に推したい。長友よりもビルドアップ能力に長け、縦に行くだけでなくインサイドにも切り込めるからだ。また、故障中の板倉滉が間に合うようなら、もちろん入ってくるだろう。

 ダブルボランチは、遠藤航と守田英正がファーストチョイス。どちらもポゼッションができ、守→攻の切り替えも速い。このコンビなら、ドイツのヨシュア・キミッヒやスペインのセルヒオ・ブスケツらのMFとも十分に戦えるだろう。

 控えは、そのふたりよりも攻撃能力が高く、予選で活躍した田中碧は決まり。もう一枚は原口元気と柴崎岳を天秤にかけ、ウニオン・ベルリンでもクローザーとして使われる試合があり、運動量やタックルが特長の前者と予想した。後者は最近の代表では目立った活躍ができておらず、 エクアドル戦でもフィジカル勝負で劣勢だった。ただ、原口もクラブではプレー時間が限られているため、前述した板倉が入れば、「4人目のボランチ」としてカウントされるかもしれない。

 ボランチでの起用はないだろうが、これは予想というより願望で重要なパーツをひとり加えておきたい。セルティックで躍動する旗手怜央だ。4-3-3のインサイドハーフが主戦場のMFは、4-2―3―1へシステム変更したアメリカ戦とエクアドル戦では出番がなかったため、選出は厳しいかもしれない。ただ、左サイドハーフや左SBでも機能するし、何よりチャンピオンズリーグでレアル・マドリーのルカ・モドリッチやトニ・クロースと堂々と渡り合ったアグレッシブさやパワフルなショットは絶対に武器になる。旗手を選外とするなどありえない。
 

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