初先発で初アシスト!チェルシー戦で見えた三笘薫における3つのポイント。「全然課題は多い」と語る本人はひたすら…【現地発】

2022年10月31日 田嶋コウスケ

アシスト後には、天を仰いで歓喜の雄叫びを上げ…

三笘はチェルシー戦でプレミアリーグ初先発。得意のドリブルで見事に初アシストをマークした。(C)Getty Images

 10月29日に行なわれたブライトン対チェルシー戦で、三笘薫がプレミアリーグ初先発を果たし、初アシストを記録した。

 5分にドリブルで敵を引きつけ、ラストパス。レアンドロ・トロサールがGKをかわしてネットに沈めた。印象に残ったのは得点後だった。

 背番号22は味方選手とハイタッチしてからフィールドを全速力で駆け回り、ピッチ中央のセンターサークルまで走った。すると、天を仰いで歓喜の雄叫びを上げ、"もっと行こう"と言わんばかりに両腕を振り上げ、スタンドのサポーターを力強く煽った。

 プレミアリーグのシーズン開幕から約3か月。チームの先制点と自身の初アシストを心から喜んでいる様子が、記者席にいるこちらまで伝わってきた。

 試合を振り返ると、キックオフ直後からホームのブライトンがチェルシー陣内へ押し込んだ。相手ビルドアップ時の数的優位を上手く生かし、積極的なプレスで4分までに2度の決定機を作った。
【動画】キレキレのドリブルで相手を手玉→完璧なラストパス!三笘の鮮烈な初アシストをチェック
 そして、勢いそのまま5分の先制点につなげる。組織的な囲い込みからボールを奪い、三笘がドリブルでペナルティエリアに侵入。少し前のタイミングでシュートを打ちたかったが、敵を十分ひきつけてからトロサールにラストパスを送った。本人がアシストの場面をこう振り返る。

「ドリブルで行った時にシュートまで持って行きたかったですけど、中でトロサールが見えてました。良い形で決めてくれた。難しいゴールだったと思うので、感謝しかないですね」

 その後も、25歳のアタッカーは効果的なプレーを見せた。試合前に互いのポジション取りを確認していたペルビス・エストゥピニャンを縦に走らせるパスを出したり、得意のドリブル突破からアダム・ララーナの決定機を呼び込んだりと、攻撃的MFとして役割を果たした。

 最大の得点チャンスは、チームが奪った3点目。エストゥピニャンのクロスボールはゴール前に詰めていた三笘にピタリと合っていたが、触る直前にチェルシーDFの足に当たってオウンゴールとなった。初ゴールは叶わなかったが、得点までの道筋がはっきりと見えていたのは今後に向けて収穫だ。
 

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