【J1採点&寸評】川崎2-1神戸|重圧を撥ね退けた家長はさすが。川崎と神戸の“小林”それぞれも存在感

2022年10月29日 本田健介(サッカーダイジェスト)

川崎――奇跡の逆転優勝へ望みをつなぐ

【警告】川崎=J・シミッチ(44分) 神戸=酒井(90+1分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】家長昭博(川崎)

[J1第33節]川崎2-1神戸/10月29日/等々力陸上競技場
 
【川崎|採点】
スタメン)
GK
チョン・ソンリョン 6.5
DF
山根視来 6.5
谷口彰悟 6.5
車屋紳太郎 6
登里享平 6(71分OUT)
MF
ジョアン・シミッチ 6(62分OUT)
脇坂泰斗 6(71分OUT)
橘田健人 6.5
FW
家長昭博 7 MAN OF THE MATCH
マルシーニョ 6.5(87分OUT)
小林 悠 6.5
 
途中出場)
MF
大島僚太 6(62分 IN)
FW
知念 慶 6(71分IN)
DF
ジェジエウ 6(71分IN)
FW
遠野大弥 ―(87分IN)
 
監督)
鬼木 達 6.5
 
【川崎|寸評】
 今節を含めて残り2試合で、首位の横浜との勝点差は「2」。勝ち続けるしかない川崎は2週間の準備期間もあったことで、ホーム最終戦で力強いゲームの入りを見せる。素早い攻守の切り替えなどからチャンスを作り、20分には右の家長のクロスから相手DFの連係ミスをついてマルシーニョが先制ゴールを決める。
 
 しかしその後はなかなか追加点を奪えずにいると、51分には小林祐の美しい直接FKで同点に追いつかれた。他会場で横浜が浦和をリードしているなか、ドローでは横浜の優勝が決まる状況で攻め続けた川崎は、80分過ぎに小林が相手ゴール前で倒され、VAR判定の末にPKをゲット。
 
 重圧のかかるシチュエーションで冷静にネットを揺らした家長の精神力はさすがで、PKゲットの小林、最終ラインを支えた谷口、中盤の強度を上げた橘田、1失点も好セーブを見せたチョン・ソンリョンらも評価したい。
 
 大島の戦列復帰という嬉しいニュースもあり、最終戦のFC東京とのアウェー戦へ逆転優勝の望みをかける。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

【J1第33節PHOTO】川崎2-1神戸|家長昭博が決勝弾!三連覇の希望を最終節に繋ぐ勝利!
 

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