「自分たちの力不足」J2降格が決まった磐田のMF山田大記がクラブの“再起”と最終節の勝利を誓う「未来のために、長期的に作り直さないといけない」

2022年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

J1残留のために欠けていたものは?

ファンからの激励に「応えたい」と語った山田。写真:鈴木颯太郎

 10月29日に行なわれたJ1リーグ第33節で、ジュビロ磐田は敵地でガンバ大阪に0-2に敗れた。この結果、磐田は勝点29のままで、来週に控えた最終節の京都戦で勝利しても最下位脱出が不可能となったため、1試合を残して、クラブ史上3度目のJ2降格が決まった。

 試合後、中継した『DAZN』のフラッシュインタビューにMFの山田大記が応じ、冷静な語り口のなかにも、降格が決まった現実に悔しさを滲ませた。

「すごく責任を感じている。僕たち選手が応援して下さる皆さん、スタッフ、ピッチに立てない選手を代表してピッチに立っているわけで。このような結果を招いてしまったことを、すごく重く受け止めている。

 もちろんいい時間帯もあったし、自分たちにチャンスもあった。でも90分のなかで0-2で敗れたことは自分達の力不足だと思う」

 また、今シーズンを振り返り、クラブが今後進むべき道にも言及している。
「監督の交代などいろんなことがあったシーズンだったが、最後まで諦めずにスタッフ、選手、サポーターで一丸となって、この終盤を戦えたことはひとつ誇りにしたい。一方で、このように降格が決まってしまったことは、非常に残念だしとても悔しい。

(J1残留のために欠けていたものは?)色々あると感じる。それぞれの立場で精いっぱい戦った結果とはいえ、自分たちの、選手であり、スタッフであり、多くの人間が力不足だったかもしれない。また、伊藤(彰)監督の交代は、『どうしても残留を成し遂げる』というクラブの強い意志だったと思う。けれど結果として、自分たちは何も残すことができなかった。もう一度クラブとして未来のために長期的に作り直さないといけない、ゼロから始めないといけないという気持ち」

 そして、この日もチームを見守ったサポーターへの想いを述べた。

「僕は外から見ている時間が長かったが、今季は結果が出ずに苦しかった時間が長いシーズンだったはず。そういう時もサポーターの存在は大きかったし、自分達を信じて支えてくれたことに感謝している。それに結果で返せなかったことは申し訳ない気持ちでいっぱい。

 スタンドから『最後に意地をみせてくれ。負けて終われない」と言う声が届いて、本当にその通りだと思った。降格は決まってしまったが、このチームでできる最後の試合なので、意地で勝って終わりたい」

 磐田の最終節は11月5日、ホームに京都サンガを迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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