【J1速報】王国・清水のクラブ史上初のJ2降格が決定。新潟が残留へ大きく近付く1勝を挙げる

2015年10月17日 サッカーダイジェスト編集部

年間最下位の清水は残り3試合、全勝しても15位に届かず。新潟に敗れた松本も残留へ厳しい状況に…。

2点目を叩き込んだ大井。相手が気落ちしたところを見逃さなかった。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 J1第2ステージ14節、新潟が松本に2-0の勝利を収めた。特別指定の端山が初ゴールを決め、大井がトドメの2点目を叩き込んだ。
 
 この結果を受け、年間順位で18位に沈む清水のクラブ史上初となるJ2降格が決定した。
 
 総勝点21の清水が残り3試合で全勝しても、J1残留圏内の年間15位に到達できないため。一方、新潟は総勝点を34に伸ばしてJ1残留に大きく近づき、降格圏の16位に沈む松本は一段と厳しい状況に追い込まれた。
 
 J1残留に向けて、両チームともに是が非でも勝ちたい一戦は、前半、新潟がR・シルバを軸にボール支配率で上回り、松本もCFオビナのキープ力を活かしてカウンターからチャンスを作る。シュート数は新潟の5本対4本と攻め合ったが、ともに決め手を欠いて折り返す。
 
 後半に入ると、今度は松本が縦に鋭いアタックを次々と繰り出し、58分の喜山のヘディングシュートなど決定機を作る。
 
 しかし、アウェーチームが全体的に前掛かった61分、新潟が先制する。R・シルバがセカンドボールを拾って左サイドの端山にパス。来季加入が内定している新潟の背番号37はドリブルで中央に切れ込むと、思い切ったミドルを放ちゴールにねじ込んだ。
 
 さらにホームチームは相手が気落ちしたところを見逃さず、64分、セットプレーからDF大井がヘッドで合わせ、貴重な2点目をねじ込んだ。
 
 これで新潟は11年連続のJ1残留に大きく近付く1勝を挙げた。一方、松本は"逆転残留"に向けて、残り3試合で最低2勝を挙げなければならない状況となった。
 
 一方、年間最下位の清水はJ2降格が決定。Jリーグ創設の93年からJ1で戦ってきた王国の歴史が、ついに今年で途絶えることになった。
 
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