クラブのレジェンドが取った行動が、波紋を広げている。

　10月19日に行なわれたプレミアリーグ第12節、マンチェスター・ユナイテッド対トッテナムは、前者が２－０で快勝。この一戦でベンチスタートとなったユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウドは、試合終了前にベンチを去る姿が目撃されていた。

　この件について、翌日にエリク・テン・ハーフ監督とC・ロナウドは話し合いの場を持ったとされる。ただ、週末のチェルシー戦では同選手がメンバー外になることがクラブから公式に発表された。
【動画】試合終了のホイッスルを前に、ジャージ姿でベンチをあとにするC・ロナウド

　いずれにせよ、どんな理由であれ、選手が勝手にロッカールームに引き上げる行動は褒められたものではない。現地のプレミアOBからは非難の声が続々と上がっている。
 

　元アストン・ビラのガブリエル・アグボンラホールは、現地メディア『talkSPORT』に出演し、「甘やかされたクソガキだ。37歳で、最高の選手のうちのひとりだろう。だが彼がいなくてもユナイテッドはスパーズを打ちのめした。いくら彼がベストな選手で、700ゴール決めたとしても無礼なことだし、チームメイトを見下すような態度は許されない」と述べた。

　また、元イングランド代表ダニー・ミルズは『Sky Sports』の番組内で「自分はクラブより大きな存在だと思っている証だ。全員に対して失礼。自分がフットボールクラブより偉いと思っているなら、それは絶対に恥ずべきことだ」とコメント。『BBC Breakfast』に出演したプレミアOBのマイカ・リチャーズも「とてもお粗末。チームは本当によくやっていたのに、あんなことをするなんてプロ失格だ」と切り捨てた。

　そして、最も怒りを露わにしているのが、現役時代に２年間ユナイテッドに在籍したOBディオン・ダブリンだ。「私がその場にいたなら、彼の喉元を締め上げてやりたい。『何をしてるんだ』と言いたくなるだろう」と厳しく批判した。

「私は彼が大好きだし、尊敬している。もっと出場機会を得るべきで、違いを生み出せる選手だ。でも、だからといって、チームメイトがプレーしている最中にロッカールームに去ることはあり得ない。それは『どうでもいい』『僕はオフだ』と宣言しているのと同義だ。ユナイテッドでプレーすることに情熱があるのは知っているが、彼の行動は大きな間違いだ」

　監督の指示に対して"出場拒否"をしたとも報じられているC・ロナウド。試合後に自身のインスタグラムを通じて釈明したものの、明確な謝罪はしていない。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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