「クラブより大きな存在なのか?」アンリが去就報道再燃のエムバペを痛烈非難!「私だってワイドでのプレーは大嫌いだったよ」

2022年10月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

パリSGとの関係は「完全に崩壊している」とも

去就報道が再燃したフランス代表の後輩、エムバペ(左)について語ったアンリ氏(右)。(C)Getty Images

 ティエリ・アンリ氏が、フランス代表の後輩で、再び去就が注目を集めているキリアン・エムバペについて語った。英メディア『SPORT BIBLE』が伝えている。

 パリ・サンジェルマンのスーパースターを巡っては、現地時間10月11日に行なわれたチャンピオンズリーグのグループステージ第4節、ベンフィカ戦(1-1)が始まる数時間前に、欧州メディアが一斉に「今冬の移籍市場でクラブを離れる可能性がある」と報じた。

 レアル・マドリーへの移籍が確実視されながら最終的には残留を決断し、今夏に2025年まで契約延長をしたばかりだが、起用法を含めたピッチ内外の現状に不満を抱いており、来年1月の退団希望を申し出たという。クラブとの関係は「完全に崩壊している」とも言われている。

 世界中に衝撃が走るなか、アンリ氏は自身と同じくモナコからビッグクラブへステップアップした23歳を痛烈に非難。「自分の苦手な部分を晒されるのが好きな人なんていないよ。しかし、何よりも大きなものがある。それはクラブだ」と訴えた。

「彼らは彼にクラブが最も重要なものであると感じさせたのか? それとも彼がクラブよりも重要であると感じさせたのか?」
【画像】「嬉しくなさそう?」ベンフィカ戦でMOMに選出されたエムバペの何ともいえない表情をチェック
 さらにフランスきってのレジェンドは、実体験も交えて熱弁。バルセロナ時代にチームメイトのリオネル・メッシ(現パリSG)との兼ね合いや、勝利のために本望ではないポジションでプレーした経験を教訓として語った。

「バルセロナで高い位置でのワイドでプレーするのは好きじゃなかった。大嫌いだったよ!でもチームのためにやったんだ。100キャップを重ね、フランス代表で何点取ったか分からないのに、左でプレーしなければならないのは嫌だった。

 ゴール数もキャップ数も少ない選手の代わりに、左サイドでプレーすることに、『なんて良い判断だ!』なんて言う人はいなかったよ。だけどルールはたった1つだ。ボスに頼まれたら、チームにとってプラスになるのであれば、それをやる。もしそれがチームにとって悪い方向に働くのであれば、議論の余地はある」

 サッカー界を震撼させた急転直下の残留劇からわずか半年で、動きはあるのだろうか。新天地候補には因縁のマドリーほか、リバプールの名も挙がっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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