「悩ませている」三笘薫はブライトンの“頭痛の種”と現地メディアが指摘。出れば躍動も起用法が課題に「指揮官は好んでいるが…」

2022年10月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

リバプール戦に続いてトッテナム戦でも躍動

ここまでプレミアリーグでは全試合途中出場の三笘。(C)Getty Images

 現地イングランドでも注目を集めているのが、ブライトンに所属する三笘薫の起用法だ。

 リバプール戦でイングランド代表トレント・アレクサンダー=アーノルドを翻弄して話題となった日本代表アタッカーは、続くトッテナム戦でも3人抜きの突破を見せるなど、躍動した。

 だが、この2戦を含むここまでピッチに立ったプレミアリーグの6試合は全て途中出場。合計のプレー時間はたった103分だ。

 トッテナム戦後、就任2試合目のロベルト・デ・ゼルビ新監督は、このドリブラーを賞賛しつつ、起用法への悩みを漏らしてる。

「ミトマは本当に素晴らしい選手だ。クオリティの高い選手をピッチに立たせる方法を見つけたい。だが、私は11人しかプレーさせられないんだ」

「(ポジションが重なるレアンドロ)トロサールはとても優れた選手であるため、最善の解決策を見つけるのは難しい」
 
『The Athletic』は、「デ・ゼルビはどのようにしたらミトマをブライトンの先発メンバーに入れることができるか?」と題した記事を掲載。次のように綴った。

「デ・ゼルビが日本代表に(スタメンで)完全なプレミアリーグデビューをもたらすのは時間の問題だ。難しいのは、適切なタイミングがいつになるか、そして彼がミトマをスタメンに にどのように適合させるかだ」

 記事は、リバプール戦とトッテナム戦の活躍に触れたうえで、「デ・ゼルビは明らかにミトマを好んでいる。彼はこの2試合で、合計48分間ピッチに立った。これは、デ・ゼルビの前任者であるグラハム・ポッターの下での4試合と比べ、7分足りないだけだ」と続けている。

「彼はそれらの試合でも脅威に見えた。ミトマは左ウイングが(相手にとって)最も危険なポジションだが、昨シーズンにベルギーのウニオン・サン=ジロワーズにレンタルされたとき、左ウイングバックの役割も学んでいる」

『The Athletic』は、「デ・ゼルビを悩ませている問題は、キックオフからこの未完のタレントをどのように解き放つのかということだ」とし、こう綴っている。

「トッテナム戦では当初、ミトマはエクアドル代表の(ペルビス)エストゥピニャンと左ウイングバック同士の交代だった。その後のポジションチェンジで、左サイドハーフに上り、ソリー・マーチが右SBから左SBに交代し、トロサールは右サイドに移動した。これは、デ・ゼルビが自由に使えるオプションの豊富さと、三笘がもたらす頭痛の種を強調している」

 同メディアが「先発出場を狙う選手たちの列の先頭に立っている」と評した三笘に、初先発の機会はいつ巡ってくるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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