「震える自分がいた」サポーターから3年越しのサプライズ、中村憲剛が自身のチャントに感激「込み上げるものを堪えるのに必死でした」

2022年10月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

コロナ禍以降、等々力で初めて声出し応援が解禁

川崎のバンディエラ中村氏がサポーターからのサプライズに感謝を示した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 川崎フロンターレのレジェンド中村憲剛氏が10月10日、自身のブログを更新。サポーターからのサプライズを振り返った。

 川崎は8日、ホームにてJ1第32節で清水エスパルスと対戦し、3-2の逆転勝利を収めた。この試合前に、コロナ禍となって以降、初めて声出し応援が解禁された等々力陸上競技場に訪れていたクラブOBの中村氏へ、サポーターから粋な計らいがあった。

 ベンチ付近に姿を現し、選手たちのアップを見守る中村氏へ向け、サポーターから「ケンゴーナカムラー」とのチャントが送られたのだ。久々に自身の応援歌を聞いたレジェンドは、度々スタンドに向かって手を合わせるなど、感謝を示していた。
 
 中村氏は自身のブログで「その瞬間、震える自分がいました」と切り出し、次のようにそのときの心境を綴った。

「引退した時はコロナ禍で、自分のチャントが鳴り響く中で引退できないのはしょうがない。どこかで無理矢理気持ちを抑え込んでいたんだなと思いました。クラブスタッフに『ベンチの前まで行ってください!』と促された時は、何をされるのか全く分からず。でも、18年間ずっと聴いてきた太鼓のリズムに一瞬であの頃の思い出がフラッシュバックしてきて、鳥肌全開。

 2019年11月末以来、3年振りの自分のチャント。あぁ、やっぱり自分はこのチャント聴きたかったんだ。想いが詰まってたんだなぁって。込み上げるものを堪えるのに必死でした。声出し応援解禁というみんなが待ち望んでいた日に、チャントを歌ってくれたサポーターの皆さん、アップ中ではありましたがそれを了承してくれたクラブのみなさんには本当に感謝しかありません。ありがとうございました」

 現役引退した2020年シーズンまで、18年間川崎一筋でプレーを続けたバンディエラは続けて、現役選手に向けても思いを綴った。

「現役のみなさん、アップ中に引退した中村憲剛が現れ、中村憲剛のチャントが流れてびっくりした方もいたと思います。引退してからは特別なこと(始球式など)がない限り、自分からそこに行くことは絶対にやめようと思っていたのですが…。みんながこっちを観てその意味を理解してくれたのは、ありがたかったです(小林選手だけは手でシッシッとしてくれました、爆笑)。ありがとうございました。

 スタジアムに当たり前の日常が戻りつつあること、それは多くの方の協力や頑張りがあってのことだと思います。改めて感謝したいと思います。自分のチャントがスタジアムで歌われることがこんなにも嬉しいなんて‼︎現役選手には、歌ってもらえる今この時を噛み締めて戦って欲しいです」

 最後には改めて、「忘れられない瞬間でした‼︎ 本当にありがとうございました‼︎」と感謝を示し、ブログを締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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