魂の一撃だ。

　10月９日に開催されたJ２第40節で、大分トリニータは敵地で横浜FCと対戦し、３－２で勝利した。

　開始５分に梅崎司が先制弾。22分に追いつかれるも、45分に下田北斗が鮮やかなFK弾をゲット。56分に再び同点とされて、２－２のタイスコアで迎えた72分、決着をつけるゴールが生まれる。

　スコアラーは野村直輝。かつて横浜FCに所属し、徳島ヴォルティスを経て、2020年シーズンから大分でプレーする背番号10は、敵陣中央で相手のパスミスからボールを奪うと、ペナルティエリアの外から左足を思い切り振り抜く。強烈なシュートが豪快にゴールネットを揺さぶった。
 

　Jリーグの公式ツイッターが「スーパーミドル恩返し弾」と題し、得点シーンを公開すると、以下のような声が上がった。

「これはすげえな」
「シンプルにカッケェ」
「激アツにも程がある」
「弾丸ミドルを超えたロケットミドル」
「何度でも観れる！」
「何度見ても鳥肌もの」
「こんな想いの詰まったゴールってある？」
「スーペルゴラッソだわ！！」
「マジで良かった」
「これ逆足なのまじでほんとにバケモンや」
「サポのところに全速力で行くのも好きすぎる」

　試合後のインタビューで、野村は声をつまらせながら「ずっと試合に出ながらも、結果を出せなかったのが、ずっと自分の中で苦しくて」と吐露。４月20日の11節・金沢戦以来となるゴールで、チームに貴重な勝点３をもたらした。

　５位の大分はこの勝利で勝点を66に伸ばし、昇格プレーオフ出場を確定させた。１年でのJ１復帰を叶えるべく、力強く前進した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】「シンプルにカッケェ」大分・野村直輝の"スーパーミドル恩返し弾"に脚光！「サポのところに全速力で行くのも好きすぎる」。試合後の涙のインタビューも